FC2ブログ
 Johann Strauss II - Rosen aus dem Süden - Walzer, Op. 388 
リンク曲について
ヨハンシュトラウスの南国の薔薇である。セカンドライフを歩む私だが、現役生活のように根は詰めたくない。あくせく働きストレスを溜め込みたくないからだ。幸い今の会社は週休三日の勤務である。水曜日は正にハーフタイムで余暇時間が取れ、週の後半に向っていいインターバルが取れる。そして夕方からいつもよりやや早い晩酌を愉しむ。これに勝る至福があるだろうか?ヨハンシュトラウスの格調高いワルツを聴くとき、私は或る哲学者の言葉が脳裏をよぎる。それは三木清の「人生はメイクフィクションである」ということだ。

昨年の夏に土木会社を辞め、ダンプを降り今のような境遇を作り出せたのは他でもない。自分の書いたシナリオである。仕事の満足度において、第一希望のダンプカードライバーには劣るが、その代わり週休三日は嬉しいシチュエーションであり、願ってもないアドバンテージである。然らばそのアドバンテージを確と活かしたい。本日の日中は若林図書館に行って新たな読本を借りた。

自分を精神的不調から救ってくれたのは「侍への成り切り」もあるが、哲学の修得による自己改革に拠る部分が大きい。本日私が借りてきた著物は栗原剛著「佐藤一斎―克己の思想」である。佐藤一斎は江戸時代の儒者であり、表面上は朱子学を本道としながらも陽明学を支持した学者である。朱子学が徳川家康の求めた学問(組織と規律を重んじる)なら、陽明学は幕末の攘夷を生んだ自己主導的思想である。このあたりについてはくどくなるので、日を改め出来れば箇条書きにして噛み砕いて述べたい。

季節もすっかり良くなった。正に春宵一刻価千金の季節である。ならば尊敬して止まない伊達政宗公の晩年の句『四十年前少壮の時功名 聊 復 自 私に期す 老来識らず干戈の事 只把る春風桃李の卮』(若い頃は天下に志を持ち戦いに明け暮れたが、やがて世は天下泰平になり我が身もすっかり老いてしまった。全ては過去のことである。かつての老雄は桃李のもとで酒を嗜み、穏やかに春風を愛でている)の心境に近づき、人生航路の軌跡を振り返りたい。我が人生を振り返れば、ほろ苦いことなどはまだまだ甘い。一時自分は真剣に死のうと考えたこともあったが、どうしても出来なかった。それは家族の存在に他ならない。

政宗公はお家存亡の為に出来る限りの手を打ったが、今の自分も全く同じである。自分は幼少時に祖父母からとても返しきれないほどの恩愛を受けた。であれば、それを子孫に返し、祖父母から受けた深い恩愛に少しでも応えたいのである。孔子に言わせれば、自分が五十を前にして遭遇した出来事も天命なのかも知れない。だが天命には二つの意味がある。それはどうしても避けて通れない運命と、自分が天から賜った使命である。自分は今安全管理の仕事に就いているが、この仕事こそが孔子の言う二番目の天命と受け止めている。この仕事は大変奥の深い仕事である。

建設現場に安全パトロールはつきものであるが、これは単なる揚げ足取りであってはならない。自分が安全パトロールに際して心掛けることは
①挨拶は自分から率先して行う。
②挨拶の極意は自分と相手が互角の立場であることを示すことであり、相手に対して敬意がなければ、真の挨拶とは言えない。
③先ずは相手がやっていることを認め、讃える。讃えるとは言葉にして発することである。自分のことは後回しにして控えめに手短かに述べる。
④是正を求める事項に関しては理路整然と、且つ単刀直入に要点だけを述べ、手身近にする。
⑤硬いだけが全てではない。時として雑談(世間話)も取り入れ、相手の気持ちをほぐす配慮が必要。こうした会話は人間関係の潤滑油になるものだが、だからといって無駄話はしない。

以上である。

自分はここ7箇月に渡ってこれを心掛け、「怪力乱神を語らず」という理念と、自分のキャリアとスキルを信じてやってきた。これは勿論儒教の教えに他ならない。現役時代の自分は、唯々生き残ることのみと考えていたが、今は全く違う。それはグローバル社会は相手を認めることから始まるということである。自分を認めて欲しいならば、先ずは相手を認めることが先決、これは多くのブロガーに述べたいことである。

ミック挨拶
本日は最近知り合った或るブロ友様にアドバイスしたい。それは身内の自慢話は自分の自慢話とイコールになるということです。もし心当たりがあるならば、これからはその姿勢は改めたほうがいい。やはりブログの基本は自分自身が如何に謙虚になれるかに掛っている。私はそれに気付くのに七、八年掛った。貴方はもっとそれを人事とせず、真剣に考えたほうがいい。本日も最後までご覧頂きありがとうございました。

関連記事

コメント

No title

ミック様へ
やはりミック様は凄い。過去の事は終わった事と言い切り。明日を見られる事です。私は未だに過去の悔い辛みを引きずり。毎日が過去との戦いとなっております。そしてミック様がもっと凄いのは体調不良に陥った時、哲学を学ばれた事です。普通であればとても読めるものでは無いと思います。それをお読みになりそこから学ばれた。一つ救いであったのは祖父母様から愛された事。それを終始忘れない。この気持ちがあられるから今のミック様があるのだなと考える次第です。私にはとても出来る事ではありません。もし私のような過去に執着する男にお言葉を頂けるなら望外の喜びをなります。ナイスです。有難うございます。

URL | 不あがり ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> 62まきさん
まきさんとは中休みの曜日が一日ずれているようですが、週の中に休めるのは大きいと受け止めております。
その中休みをどう過ごすかが、セカンドライフの大きな鍵と認識しております。

然らば、老いても前に進みたい。それが今の自分の知識欲に繋がっています。私はコミュニケーションを重んじます。先ずは先方の言うことをよく聞く。実生活であれば出来れば相槌を打つ。相手に甘く見られるのが嫌で相槌を打てない心理が多くのかたの背後にあります。

しかしながら、これはゴマを擦るという意味と同義ではありません。先ずは相手に寄り添うのが人間関係の潤滑油(儒教で言うところの仁)と考えるからです。

相槌を打てるかどうか…これは人としての器量、否度量の表れでもある。自分はそこまで考えています。

今回も格別なる激励を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> joeyrockさん
或る会社の要職に就く御仁は儒教の教えは知らなかったと言っておりましたが、今の日本の道徳の大半は武家社会に使われたイデオロギーである儒教が礎になっていると言って差し支えない。
人に指導をする前に、先ずは自分自身が襟を正す。当然と言えば当然のことなのですが、これが出来ないのは人心が既に儒教離れした所以と受け止めております。但しだからと言って儒教を過去の遺産として片付けることは出来ません。

社会における人間関係の成り立ちはブログにおける人間関係と酷似している。逆を言えば社会の縮図がブログであり、これを上手く活用すれば、人間関係にとって何が大切なのかを学べる。

自分はブログで随分と教えられた気が致します。勿論joeyさんからもです。改めまして、今後とも宜しくお願い申し上げます。
今回も厚誼を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> ことじさん
週の中日にこうしたインターバルが取れるのは大変ありがたいことで、自分の境遇に感謝しております。この余暇時間をどう有効に使うか…ゴルフやウォーキングも悪くないですが、やはり文藝に割り振りたいと考えています。歴史なら現地取材は欠かせませんが、季節も良くなってきたのでこれからは史跡でも巡りたいと思います。

貴兄のおはからいにより、本日も格別なる追い風を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> boubouさん
二宮尊徳は我が国に啓蒙思想をもたらした人物と受け止めております。某は報恩、報徳の思想はグローバル社会でも通じる国際交流の方程式とさえ、捉えています。

新渡戸稲造の「武士道」はかつてNHK百分で名著で取り上げられましたが、テキストの著者(東京大学大学院教授、山本博文氏)は「武士道は独立した理論の掟としては消えゆくものだろう…しかしながら、その光と栄誉は永く生き延び、桜の花の如く風に散った後も、人生を豊かにするその香りで人類を祝福するだろう。」と結んでいます。

某はこれを読んだときになかなかこの言葉が理解できなかった。しかし今は違います。武士道を己の心の核と据えることで真の目指すべき道が見えてきたからです。
これからは佐藤一斎の著物『言志四録』を学び儒教の奥深さに更に触れて行きたいと考えています。
今回もお励ましを頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> gt_yosshyさん
再雇用を蹴るというのは勇気の要ることですが、自分への挑戦でもあります。それに挑もうとしていた自分に大きなヒントをもたらしたのが、三木清の記事中の言葉(人生は希望であり、フィクションを作ること)です。

セカンドライフのシナリオをどう書くか、一時は迷いましたが、やはり現役時代にスキルを身につけた「安全管理」が孔子のいう「二番目の天命」に当たると認識しております。

怪力乱心を語らずは自分も出来ておりません。これは「矩を越えない」ことにも繋がるもので自分にとっての大きな課題と受け止めております。
おはからいにより、本日も厚誼を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> ともたんさん
週の半ばに休めるというのは大きいですね。これがセカンドライフを歩む自分に追い風をもたらしています。
今は穀雨も過ぎ、季節もいいので、そのメリットを史跡めぐりなど有効に使いたいと考えています。

酒は気分転換になりますが、ほどほどにと思っています。本日も格別なる追い風を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

おはようございます。
安全パトロールの信条は同感ですが、普通の人には中々出来ない事かもしれませんね。
私も昨日は、山菜を肴に早めの晩酌をしました。

URL | motoyoshi ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> 不あがりさん
過去への執着は自分にもございます。そしてそんなに簡単に消えるものではございません。従って無理に忘れようとするのではなく、ルサンチマンから得たエネルギーを別な方向で発散させることで、徐々に過去のことは薄らぐ(もちろん完全には消えません)と自分に言い聞かせております。

哲学は現代社会を生き抜く為の武装でもございます。現代社会は戦場のようなもので弱肉強食の呈さえ為すものですが、然らば丸腰での戦いは出来ない。但し、どうせ哲学を学ぶのなら、管理する側、経営する側の連中の哲学も学ぶ必要がある。某はその一端が帝王学にあると思い、NHKの百分で名著で取り上げられマキャベリの「君主論」を学びました。

今から読もうとしている佐藤一斎の『言志四録』ですが、儒教の枝葉である朱子学と陽明学を学ぶ意味において避けて通れない著作と捉えています。
貴兄のおはからいにより、本日も厚誼を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> motoyoshiさん
とんでもございません。自分のような者にも出来るわけでそんなに難しい仕事ではないと思っています。
但し、現役時代の自分は安全パトロールで嫌な思いもして参りました。その嫌な思いを若手社員にさせてはならない。これだけが今のポリシーです。

山菜を肴とした晩酌は風流でいいですね。おはからいにより、本日もお励ましを頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

お早うございます、

昨日は尼崎JR脱線事故から13年の日でした、
関西では「安全再び問い直す」として新聞にも報じられていました、
昨年の新幹線の台車に破断直前に亀裂が見つかった記事と合わせて出ていましたが、ミックさんの建設現場での安全パトロールも単なる見回りだけで無く、作業者とのコミニケーションも
安全パトロールの大事な要因だと感じました、
述べられてる心がけ5ヶ条は正にJR安全担当者にも徹して欲しい心がけだと思いました、

URL | 雲MARU ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんにちは(^^)

ミックさんの、安全パトロールの5項目を うちの会社の人にも心がけて欲しいです。

中休みも充実しているようですね~♪
祖父母に受けた恩恵を子孫へ。
とても素敵な考え方ですね!
息子さんは、確実にミックさんの気持ちを感じていると思います。

URL | あ~ちゃん ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミックさん、こんばんは!
拙い日記に、足を運んでいただきありがとうございました。
>自分を認めて欲しいならば、先ずは相手を認めることが先決
本当におっしゃる通りですね。
お言葉、謙虚に受け止めたいと思います。
niceポチっとhttps://s.yimg.jp/images/socialproducts/blog/img2/emoji/058.png">

URL | sabrina ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> 雲MARUさん
「医は仁術」という言葉の如く、安全管理でも全く同じことが言えます。あら探しばかりしていたら、嫌われるし誰もついて来ません。従って自分自身が相手の身になって対応しないとこの仕事は成り立たない。

自分は入った際の挨拶のいの一番として、これを話しました。そして地道に実績を重ねて参りました。その甲斐あってようやく昨今は認められてきた気が致します。

本日も厚誼を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

その⑤項目を常に心がけていらっしゃるのですね。
今TVで問題になっている政治家やタレント。それぞれの立場で大切なこと、してはいけないことを常に心がけていればこんな問題にならなかったものを・・
挨拶は基本て、最近殊に感じています。

URL | 布遊~~☆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> あ~ちゃんさん
安全という仕事は大変難しいです。同じ指摘をしても揚げ足取り的な話し方をすると相手に嫌われ誠意が伝わりません。やはり儒教で言う忠恕と仁愛が根底にないと信頼関係は生まれない。最初の数ヶ月は信頼を獲得するのに必死でしたが、半年以上経った今、ようやくそれが実ってきた気が致します。

祖父母の思い出は息子にも語っています。自分がルーツのことを書こうという気になったのもその為です。資料集めも大切ですが、如何に気合を入れて祖父母の恩愛に応えるかがポイントと受け止めております。

本日も格別なる追い風を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> sabrinaさん
お忙しい中のコメント痛み入っております。自分は若年時、自分に如何に謙虚であるかという気遣いに欠けておりました。もっと若いときに気付いていれば違った人生を歩めたのかも知れません(笑)

改めまして、今後とも宜しくお願い申し上げます。今回もお励ましを頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> 布遊~~☆さん
我が国における挨拶は儒教的な意味合いが強く
①相手に敵意がないことを表す。
②双方が一個の人間同士において互角であるという意味。
③相手への敬い
という要素がございます。(礼に始まり礼に終わる武道などは正しくこれを如実に感じます)
然らばこれを曲解することなく、老若男女を問わず正しい礼儀作法であるよう自ら率先して心掛けたい所存です。

逆に言えば簡易的な挨拶は親しい間柄や師弟関係で成り立つもので、これを権威のアイテムとして使うと横柄な態度(相手に諂いを促す行為)となりかねない。
私がこのあたりにこだわるのはそういう理由から来るものです。

本日も厚誼を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

おばんです。

私の会社も設備保守等がメインですので、現場のパトロールし安全関係を専門にする役職もあります。見ているとまさしくミックさんの箇条書きにされた通りの言動でした。

なかなか若手ではなく、経験(仕事だけでなく人生面も)が豊富な人物でないと務まらない役目ですね。

URL | 暇人ity ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> 暇人ityさん
インターネットの知恵袋で、或るゼネコンの安全管理のポストに配属された若手社員が、安全スローガン(このかたはオリジナル性を求めたようです)へのヒントを聞いていましたが、こういうことは確かに机上だけだと難しいのかも知れません。

但し、もっと大切な要素が人徳です。今の自分に人徳があるのか否かはわかりませんが、パトロールに行った際先ず心掛けているのは、現場が順調に行っているのか?ということを聞くこと(相手の立場に寄り添う)です。これがないと揚げ足取りに来たと思われてしまいます。

これは自分が現役時代に経験してきたことです。絶対にやってはいけないのは、若手への挨拶を敬礼などの簡易的な挨拶のみで済ますことです。これによって上下関係を強要することになる(横柄に見られる)からです。挨拶は自分から率先して行うことで、相手に一個の人間の同士、立場は全く互角という意識を与える意味があります。

本日も厚誼を頂戴しました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)