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  仙台探訪  定禅寺通り  


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ユーチューバー・いつだってアウトドア様からの初のリンクである。欅並木を有する定禅寺通りは仙台人の誇りである。初夏の若葉の頃も素晴らしいが、枯れ葉の季節も趣のある風情を見せてくれる。そして間もなく始まる光のページェントも見物である。本日は定禅寺通りに関わる、或る女流歌人の話をしたい。

その話はさておき、私は本日のAM仙台市図書館から借りている本の更新をするため、定禅寺通りに足を運んだ。後、六日すればこの欅並木の電飾が点灯する。そう考えただけでわくわくするものを感じる。中央よりやや左寄りの緑色の5階建の建物に着目。この1階にカフェが入っている。

1辻向いからの遠景

カフェの名称はカフェ・ヴェローチェ仙台定禅寺通り店である。先日紹介したドトールコーヒーショップ仙台定禅寺通り店とは50メートルほどしか離れていない。

2南東側より

カフェ・ヴェローチェ仙台定禅寺通り店の立地は素晴らしい。このように定禅寺通りと二日町(国分町の北側)の交差点に位置している。

3店コーナー

店に入った時刻はAM9時過ぎということもあり、店内は結構開いていた。カフェ・ヴェローチェに共通するのは、屋外が見渡せるシチュエーションを多用している点である。従って、「屋外の景観も室内意匠のうち」というコンセプトを感ぜずにはいられないのである。私はこれを踏まえ、定禅寺通りと国分町通りの交差点に近いところの席を選んだ。

ここで読んだ本の名前は「ぺーじのなかのせんだい」である。66頁~67頁にかけて、河野愛子という女流歌人のことを書いたエッセイ(佐藤通雅著)があった。

4角の席

河野愛子(1922~1989)以下Wikipedhiaより引用

栃木県宇都宮市出身。軍人の家系に生まれる。広島女学院高等女学校卒。1947、「アララギ」に入会し、土屋文明に師事。1951、『未来』創刊に参加。以後その中心女流歌人として、鋭いメタフィジカルな作風で活躍。門下に中川佐和子干場しおりなど。1982、『リリヤンの笠飾』で第18回短歌研究賞受賞。1983、『黒羅』で第8回現代短歌女流賞受賞。


彼女はシャイなところもあったが茶目っ気もあり、洋装の似合う麗人という雰囲気の女性であったとされる。若い頃は結核で死の縁を彷徨いながら、1943年には陸大生と結婚し、1946年に復員した夫と千葉市に住んだという。更に同年にはアララギ(短歌結社誌)に入会し、短歌への意欲を見せている。

5河野愛子の作品

病弱だった愛子の健康が安定したのは四十代半ばからであった。彼女は何度か仙台も訪れたが、よく宿泊したのが定禅寺通りに面するホテルであったという。中央の白いビルはホテル定禅寺で、以前はホテル国分町というホテルであったが、或いは彼女が泊まったホテルはこのビルだったのかも知れない。年代から言って1960年代後半~80年代にかけてであろうか?ちなみにホテル定禅寺の右側に隣接するホテルはスーパーホテル仙台Inn仙台・国分町である。

6ホテル国分町

彼女は妹の恭子とともにパリも訪れている。(1979年ヴェルサイユ宮殿の庭で撮影、右側が愛子である)この時、愛子は56歳で歌人として脂の乗り切っていた頃だったのだろう。

7ヴェルサイユ宮殿庭にて昭和54年

仙台を愛した愛子は定宿のホテルの前の定禅寺通りを「パリの雰囲気に似ていていいところねえ」と語っていたという。これは彼女が実際にパリを目にしたから言える感想と思われる。

8パリ?のよう

運命は過酷である。1989年、66歳の時の作品が実質的に彼女の最終作となった。彼女はガンを患い、黄泉の世界に旅立とうとしていた。彼女が病床で詠んだ「点滴のレモンイエローは我がかつて愛せし服の色云々」は涙なくして読めないものを感じる。彼女は最後まで女性として生きたかったのだろう。

9最後の歌

横町コメント
実は本日カフェ・ヴェローチェ仙台定禅寺通り店を訪れ、この本を読むまでは河野愛子のことを知りませんでした。仙台の定禅寺通りをこよなく愛する自分ですが、彼女も定禅寺通りをこよなく愛したことを知り、ペンを執らずには居られない心境です。自分はパリに行ったことはありませんが、彼女の言葉(パリの雰囲気に似ている)を聞き、パリへの憧れを抱きました。

枯れ葉の似合う都市と言って真っ先に思い浮かぶのがパリだけに、今宵は彼女のこの一言の余韻を噛みしめています。彼女がもう少し長生きしていてくれたらと思うと、切ない情感に苛まれてしまいます。本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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10六百七十横町
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