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 Jim Nabors - Back Home Again In Indiana (1988 Indianapolis 500) 


【コラム】
自動車の三大レースの一つであるインディ500マイルレースは毎年5月にアメリカのインディアナ州のインディアナポリスで行われるが、このレースのセレモニーとして欠かさずに行われるのがBack home again in Indianaの独唱である。歌詞を紹介したい。

また故郷のインディアナに 戻ってきた
ゆらゆらとしたろうそくの光が
プラタナスの木々を通して
今もきらめいているように見える

いつも歩き回っていた草原から
刈り取られたばかりの干し草がいい匂いを放っている
ウォバッシュ川に映る 月の光を夢見る時
故郷インディアナに 戻りたくなるんだ

この曲は1917年に作曲され、1919年の大会で地元のドライバーが優勝した際に、最後の数周を走り切ろうとしていた際に演奏されたという。レースそのものはオーバルのコースを超高速でラップするだけだが、メタノール燃料(現在はエタノールとの混合)を使用するエンジンは約700馬力で最高速は370キロを超え、如何にもアメリカ人好みの豪快なレースと言える。

異国アメリカの曲でありながらノスタルジーを感じる曲である。古今東西故郷は人々にとって心の拠り所である。アメリカのインディアナは行ったことがないが、動画の画像を見る限りではローカルで風光明媚な土地柄なのだろう。

私はかつて単身赴任での東京転勤をきっかけに、精神的不調に陥ったという苦い経験がある。配慮によって仙台に戻された私が、最初に行った場所が仙台城であった。杜甫の漢詩の『春望』に「國破れて 山河在り 城春にして 草木深し」という著名な一節があるが、自分の場合は単身赴任という重圧に破れての不本意極まる仙台への帰郷であった。

すっかり傷心した私を慰めてくれたのが、去る2008年の1月に訪ねた仙台城から眺めた雄大なロケーションであった。この日は放射冷却が利いたこともあり、故郷の石巻までもが見渡せた。自分はこの景色を眺めてようやく故郷宮城県に帰ってきたという実感を持つに至ったのである。

ジム・ネイバース(1930~2017)の歌う「バック・ホーム・アゲイン・イン・インディア」は1972年~2014年の43年間にも渡り、多くの人々の心を捉えたに違いない。そういう意味において、この曲は時と場所は違っても自分が仙台に戻ってきた時の安堵感を抱かせる曲である。

1仙台城眺望

横町コメント
この曲をリンクするきっかけになったのは、或るブロ友様のYOU TUBEリンクからでした。きっかけを頂いたMさんには、大変感謝しております。

さて、今の自分がよしんば東京(首都圏)に転勤したらどうなるでしょう?恐らく休日には武蔵野丘陵や寺社仏閣などを見て回るような趣味三昧に及んだのでは?と考えております。(笑)往時の自分は恥ずかしながら家族と別れるのが辛くて、とてもそのような気分にはなれなかったのです。

それでも私を暖かく出迎えた故郷の山河には語りつくせないほどの慕情を抱きます。石川啄木は『一握の砂』の中で「ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」と歌いましたが、まさに往時の自分も啄木と同じ気持ちでした。

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2五百五十横町
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