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  Thad Jones / April in Paris 1956  


【コラム】
この曲を直訳すれば「1956年の4月 パリにて」とでもなるのだろう。「パリの4月」という別な曲もあるが、自分としては、リンクしたJAZZに明らかなアドバンテージを感じたゆえ、選曲に至った次第である。

北半球で温帯とされる地域の4月は春酣であり、これから向かえようとしている初夏とともに、多くの人々に愛される季節である。芸術と文化の都であるフランスのパリは、それだけでも羨望を感じる都市だが、4月ともなれば、パリへの憧れも倍増するに違いない。

自分のパリに対する憧れと一年中で最も良い季節到来を愛で、今宵はこのJAZZをリンクした次第である。パリと言って思い当たるのは仙台の定禅寺通である。その理由については後述したい。

1サド・ジョーンズ

今年も胸躍る季節がやってきた。朝の光を浴びて定禅寺通のビルディングが眩しい。歌人の河野愛子(1922~1989)は栃木県宇都宮市出身で広島育ちだったが、仙台を愛した歌人だった。彼女はシャイなところもあったが茶目っ気もあり、洋装の似合う麗人という雰囲気の女性であったという。

若い頃は結核で死の縁を彷徨いながら、1943年には陸大生と結婚し、1946年に復員した夫と千葉市に住んだ。同年にアララギ(短歌結社誌)に入会し、多くの短歌を残している。彼女は何度か仙台も訪れ、定宿にしたのが定禅寺通りに面するホテルであったという。年代から言って1960年代後半~80年代の頃と思われる。

愛子はお気に入りのホテルの前の定禅寺通りを「パリの雰囲気に似ていていいところねえ」と語っていたという。今の定禅寺通に往時の面影がどれだけ残っているのだろう。私はそんなことを考えながら本日の出勤時に街路樹の欅並木を眺めた。

2定禅寺の街路樹

通勤時の気温は日によって差はあるが、既に手袋は要らなくなった。昨日は小雨の降る中の出勤となったが、本日は打って変わって清々しい天気になった。二十四節気の清明はまさに読んで字のごとく、私の心を明るく弾ませてくれる。知らず知らずのうちに、街路樹の欅の木には既に若葉が繁っていたが、これは新鮮な驚きであった。

3上空

一番町に入った。一番町には様々な種類の街路樹が植えられ、街に彩を添えている。

4一番町

広瀬通を通過して、ブランド~ム一番町全天候型アーケード)に入った。ここにも街路樹が植えられている。ここは全天候型アーケードで一年を通じて雨が降らないので、恐らく人工的に水を供給しているのだろう。

5全天候アーケード内

時刻は午前7時ちょうどである。行きつけのカフェであるカフェ・ベローチェ仙台一番町店には一番乗りで到着した。

6ベローチェ外観

私はお気に入りの席につき、読書と執筆に勤しんだ。一番町と旧肴町の延長(古い地図を見ると、昔の肴町は現在のように一直線状に通っていなかった)の角地に位置していることもあって、店全体が明るいのがこのカフェの特徴である。

7いつもの席

横町コメント
いつも定禅寺通を通って出勤していますが、間もなく若葉の季節ゆえ、出勤時に欅並木を眺めるのがとても楽しみです。街路樹の樹種は様々ですが、自分としては何と言っても落葉樹が一番です。当面は歌人河野愛子がパリに似ていると言った定禅寺通の欅並木の移り変わりを堪能したいと考えております。

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8六百六十六横町
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コメント

こんばんは

河野愛子さん、栃木県出身だったことは
知りませんでした。
ご説明頂き有難うございました。
若葉の季節の散策は元気を頂ける有り難い
ものと感じます。

URL | ichan ID:-

仙台の定禅寺通の写真を拝見しながら、リンク曲を拝聴させていただきましたよ…。
欅の芽吹きが、春を感じさせますね…。リンク曲にも動き始めた生命の躍動を感じました…。

URL | boubou ID:-

若葉の季節

心から爽快感を味わえる季節がやってきました。
とりわけ文化と歴史に香り漂う仙台の町であれば、町を散策するだけで心が浄化されるに違いありません。
清明の季節を存分に堪能したいものです。

ichanさん、ありがとうございます。

昨夜は休みの前で酒を飲みながらの乱文乱筆となったことをご容赦ください。今しがた見直しをかけ、誤字脱字を改めました。パリは行ったことがないだけに羨望を抱いております。仙台を愛してくださった河野愛子さんの短歌はいつしか記事にしたいと考えています。

おはからいにより、本日も格別なる追い風を頂戴しました。貴兄のご配慮に感謝申し上げます。コメントを頂きありがとうございます。

boubouさん、ありがとうございます。

そうおっしゃって頂き、この曲をリンクした甲斐がありました。音楽リンクをどうすればブログの追い風に出来るのか?考えています。今の定禅寺通りに相応しい曲を探しましたが、この曲の題名である「1956年の4月 パリにて」(仮称)とメロディーに明らかなアドバンテージを重ね、決定した次第です。

ご配慮により、今回も厚誼を頂戴しました。コメントを頂きありがとうございます。

声なき声さん、ありがとうございます。

自分の中で今の季節が一番好きです。その高揚感を重ねる曲をいろいろと探しているうちにこの曲に行き着きました。定禅寺通りを通過する度に河野愛子氏の例の言葉「パリの雰囲気に似ていていいところねえ」を重ねます。これだけで通勤の足取りも軽くなります。

お陰様で、本日もお志を頂戴しました。ご配慮に感謝申し上げます。コメントを頂きありがとうございます。

横町さん

この曲はなかなか聴きごたえがある曲で
よくとは、言いませんが聴いています

今年の1月 曲についてアップしたので
よく覚えています。

ジョーンズジャズ3兄弟の次兄で
ハンク、サド、エルビン
みんな名を成したジャズメンばかり
両親がどんな育て方したのでしょうか

河野愛子さんは初めて聞くお名前で
(無知ぶりが・・・)
紹介ありがとうございます。

URL | まりっぺ ID:-

まりっぺさん、ありがとうございます。

ジョーンズ三兄弟へのご教示、恐れ入ります。さすがにお詳しいですね。パリに行ったことのない自分ですが、河野愛子氏の例の言葉「パリに似ていいところね」が心に残っており、定禅寺通を通る度にそれを気にかけています。

著名なかたからのお言葉は界隈に店を構えるかたのみでなく、住民にも矜持を与えるものと捉えています。実はこの定禅寺通は、土井晩翠ゆかりの晩翠通とも交わりますので、文化的な薫りを感じさせる相乗効果が非常に高いと考えています。

四月に相応しい曲をあれこれと模索していた一昨日、このJAZZに出遭い、自分の中で第二候補の「パリの4月」を引き離し、リンクを決定した次第です。

ご配慮により、本日も格別なる追い風を頂戴しました。おはからいに感謝しております。コメントを頂きありがとうございます。

サド・ジョーンズ良く知らなかったです。
ジャズ・トランペッターなのですね。
ブルースでも踊りたくなるような雰囲気の曲ですね。

歌人の河野愛子さん仙台の定禅寺通りがパリの街並みに似ていたのでしょう。
今こうして画像を見ても雰囲気ありです

欅の新芽も新鮮で気持ちも上向いて特に今のこの時期希望がわきますね。
「萩の月」の看板も見えて5年くらい前に
頂いて食べた味思い出しました。

地方でこのお菓子に似たのが発売されていますが一味違います。
全国でも有名な菓子ですね。

ボタンとリボンさん、ありがとうございます。

サド・ジョーンズ演奏のトランペットをそのようにおっしゃって頂き感謝申し上げます。4月の定禅寺通を表すのに最も相応しいJAZZと考えリンクに至った次第です。河野愛子氏は定禅寺通の欅並木や遊歩道(中央分離帯の中を通って存在し所々に彫刻やベンチがございます。)に際し、パリに似ていると述べた気が致します。建物の多くは当時と変わりましたが、その面影を求めて、時間の取れる休日に界隈を散策するのも乙と考えています。

レンガ造り風の建物などがあれば、パリのイメージに近いのかも知れません。以前の記事でボタンとリボン様から萩の月の看板への印象を伺い、感謝しております。菓匠三全という1964年設立の菓子店の看板商品が萩の月ですが、「ずんだ茶寮」「ロワイヤルテラッセ」のお菓子ブランドを展開している店でもあります。「宮城野萩」は万葉の歌にも登場し宮城を象徴する植物ですが、その萩をもじった「萩の月」に関しては全国的な知名度も高いと察しております。

文化の薫りをさりげなく漂わせる梱包に施された意匠も人気の大きな一因と捉えています。本日は厚誼を頂戴し重ね重ね感謝を申し上げます。ボタンとリボン様、今回もいいウイークエンドをお送りください。ありがとうございます。

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