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    Scott Hamilton SKYLARK    


【コラム】
二十四節気の穀雨を向かえて久しいが、このところ好天気が続いている。今日の仙台は雲こそ多かったが時折日も差し、最高気温が18度まで上がり5月並みの気温となった。そんな休日の夕刻からは穏やかなジャズの調べを聞きながら、スコッチのオンザロックを嗜みたい。

セカンドライフに入って久しいが、ようやくここに来て人間関係において安定したものを感じるようになった。最近「横町さんは丸くなった。」と或る知人から言われたが、自分としてはピンと来ていない。ただし言えるのは、現役時代と違ってつまらぬわだかまりを持たなくなったということである。そんな今の自分でももちろん限度はある。限度というのは人付き合いにおける距離である。自分は人間関係においては近すぎず、遠すぎずという思考を抱いているが、あまりにも接近し過ぎた場合は、躊躇なく言葉に出して、先方に意思表示をすることにしている。「親しき中にも礼儀あり」というやつである。

フランクを否定するわけでないが、礼節を欠いてしまうと節度がなくなり、親友と知人の区別が尽かなくなるからである。禅の教えの一つに「竹の節に上下はあれど優劣は存在しない」というものがある。自分の解釈としては、上下とは年長者や上役に対して敬意を示し、スムーズなコミュニケーションを得ると同時に、礼節は上下関係とは別に公平に行われるべきものであるということである。

これは日本古来の武術(柔道、剣道、相撲など)で行われる作法と全く同じである。従って非礼や挨拶の仕方が悪いと、人間関係は自ずとぎくしゃくしたものになる。反対に少々の軋轢があっても礼節さえ行っていれば、人間関係の修復は可能となる。これは自分がサラリーマン生活で実際に培ってきた経験則で言える言葉である。

ところで、自分の職務の一つに若手社員の育成がある。但し、全ての若手とこのような理想的な関係になれるわけではない。教え、教えられるという関係は双方に或る程度の理解が備わってこそ、歩み寄る余地が見えてくるのである。孔子は人間の徳の度合いを大人(だいじん:君子に近い人)と中人(ちゅうじん:普通の人)と小人(しょうじん:何事において私的な利潤にばかり走り勝ちになる人)に分け、中人以上の者に教えるべきことを小人に教えるべきでないということを弟子に述べている。即ち、孔子は仁や礼節に縁のない小人にまで教えを施すのは無理があり、先方から教えて欲しいという依頼がない限り、手を差し出すことはできないとしているのである。

自分はこの考えを知るまで、若手社員が全て育たないのは自分のせいなのでは?という疑心暗鬼に駆られたことがあったが、今は違う。それは人間同士が良好な関係を築くには双方に道徳的な基盤がないと成り立たないということを悟ったからである。このような経緯を経て、今の私は毅然とした態度で若手社員の育成に当たっている。自分がブログで実生活同様に仁や礼節を重視するのはこの為である。有体に言えば、実生活でもブログでも双方に礼節や仁があるからフランクが成立するのであって、その逆はけして在り得ないのである。

1スコット・ハミルトン

八十八夜も近づいたが散策には最高に季節となった。郊外の若葉も日々色づき、新緑が深緑に変わる日も遠くないことを予感させる。私はそんな今の季節をこよなく愛している。もし一年中で一番いい季節はいつですか?と聞かれたら、私は迷わず「今の季節です」とお答えすることだろう。

2広場

ベンチの置かれている雰囲気のいい花壇。町内会は違うが、このようなベンチに腰掛けて読書をしたら、さぞかし心地良いことだろう。中国の史記に「桃李言わず、下自ら小蹊を成す」という言葉があるが、徳のあるものには古今東西自ずと人が集まる。この花壇に際し、自分の脳裏にはそのような思考が過った。

3花壇

藤の花はこの季節になくてならない花である。紫という色には高貴なイメージを抱くが、高貴とは内面が伴ってこそ初めて言えるものという気がしてならない。

4藤の花

八十八夜が終われば端午の節句である。このような鯉のぼりを見ると自分の幼少期を思い出すわけだが、それを願い祝ってくれた親の有難みには感謝しなければならないと思っている。

5鯉のぼり

横町コメント
もし自分が季節の進行を止められるようなストップウォッチを持っているのならば、迷わずに今押したいと考えています。暑くも寒くもない季節は一瞬にして過ぎ去るわけですが、それだけに八十八夜前後の良い気候を今年も満喫したいと考えています。

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6六百六十六横町
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