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前書き

自分が相撲の記事を書くのは滅多にないことで、七~八年も前に大鵬と柏戸の熱戦のことを書いて以来と記憶している。なぜ書く気になったのかと言うといぶし銀的な力士が九州場所での話題となっている所以である。スポットを当てたいのは平幕松鳳山と横綱照ノ富士である。


松鳳山

彼は福岡県出身なので、今度の九州場所(11月14日~11月28日)は地元である。この力士はお世辞にも今どきのスマートな力士とは言えない。いつも苦虫を潰したような表情で強面である。見方によっては近寄るなコールが出ている気さえ抱く。そんなキャラクターゆえ、自分には以前から気になる存在であった。(自分はキャラクター的には国民的な人気力士よりも、脇役的なシブい力士を好む傾向がある)


松鳳山はこのところ、テレビで見かけなくなったが37歳という年齢もあって、てっきり引退したものとばかり思っていたのである。ところがそれは私の単なる勘違いだったようだ。十両で一年二箇月頑張り、今場所(九州場所)で見事に帰り入幕(再び幕内に返り咲くこと)したのである。


笑った表情をほとんど見たことがないのはラグビー日本代表の稲垣選手と同じである。色黒ということもあり、精悍な印象を受ける力士である。口をへの字に結んだ表情が武士のような雰囲気だが、このあたりには古風なものを重ねている。力士になるために生まれた男と言えるのかも知れない。


1強面

彼の柔和な表情を初めて見た気がする。彼は奥さん(保母さん)に頭が上がらないらしい。奥さんとの間には、可愛いご子息が二人いる。数年前に平幕に落ちた松鳳山は奥さんから「三役に戻れないなら結婚しないから…」と言われたらしい。これに発奮した彼は見事に小結に返り咲き、結婚することになった。二人を見ていると美女と野獣という雰囲気だが、なにかほのぼのとしたものを感じる。🙄まさにお似合いのカップルである。

2奥さんとともに

松鳳山の2015年以降の成績をご覧頂きたい。十両に落ちた際は引退も考えたようだが、辛抱した甲斐があったのでないだろうか?ちなみに彼はインタビューで「まだまだ若手には負けない自信がある」という頼もしい言葉を述べている。九州場所では地元の利を活かし、是非頑張ってもらいたいところである。

3松鳳山2015年からの成績

白鵬引退の後の横綱の重責を担っての九州場所である。松鳳山以上に、彼の相撲人生を振り返ればけして平坦なものとは言えない。如何にも苦労人というところが玄人好みする点である。特筆するべきは、その秀でた体力を活かして、相手にもろ差しを許しても、かんぬきにきめ、”きめ出し”という豪快な技で、相手をねじ伏せることができるということである。

かんぬき”や”きめ出し”は昔ならば大関清国が得意とした大技であり、力量的に圧倒的な開きがないとできない技である。相手に十分な体勢を許しても力負けしない。これが真の横綱相撲というものである。照ノ富士の鬼気迫るような表情をご覧頂きたい。勝負師とは彼のような人物を指すのではないだろうか?

4照ノ富士気合

実は照ノ富士は松鳳山以上に挫折を経験した力士である。大関を二年以上も務めながら、その後怪我ために、何と序二段まで落ちたのである。普通なら引退してもおかしくないが、彼は不死鳥のように蘇ったのである。実に一年半近い幕下の番付を経て関取に返り咲き、その後一気に横綱にまで上り詰めたのである。大相撲広しと言えども、彼のような力士は二人といないのではないだろうか?

ハラスメント問題で白鵬との間にもいろいろとあったようだが、彼は一切ネガティブなことを述べていない。このあたりはモンゴル出身の先輩横綱二人(朝青龍、白鵬)とは全く異なるもので賞賛に値するものを感じている。もう一度だけ、白鵬が引退する前に、白鵬を倒しての照ノ富士の優勝を見てみたかったが、叶わず仕舞いに終わったのは残念なことである。

5照ノ富士成績

横町コメント
冒頭にも書いたように、私は順風満帆に出世した力士よりも、七転び八起きを経験した力士のほうに視線が向きます。それだけに九州場所における二人の活躍が気になります。二人に共通するのは国技である相撲が何であるのかを弁えている点です。

観客はけして力士の強さだけを観にきているのではありません。礼儀正しさや謙虚さも観に来ているのです。それだけに、この二人の九州場所には殊の外期待しています。本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。ブログランキング・地域情報・東北地区に参加しています。宜しければクリックをお願い致します。
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6六百横町
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