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  中国五千年倶楽部 『涼州詞』/王翰(おうかん)唐  


リンク動画について
YOU TUBEで興味深い動画を見つけた。その名は「中国五千年俱楽部」である。中国と言う国は文化と歴史に彩られた国である。例えば漢詩に歌われる酒と人生は心情的にシンパシーを感ずるものが多い。「中国五千年俱楽部」の動画はまだ日が浅くチャンネル登録者数こそ少ないが、漢詩を多く扱っている。本日はその中からこれと思ったスレッドを掲げ、自分なりの感想を述べたい。

紹介する漢詩は王翰(おうかん)作の『涼州詞』である。涼州とは辺境の地であったということである。昔(8世紀初頭)のことゆえ、イメージが湧かないが、このようなスケッチがあれば現実味が湧いて来る。スケッチはナレーターを務める王氏によるものである。砂漠の夜、兵士と思われる複数の人物が酒を飲んでいる。ある者は酔いつぶれ、ある者は戦友と語り合っている。場所はシルクロード筋の辺りと思われる。

1涼州詞想像図

本題に入る前に中国五千年俱楽部について説明したい。運営者は中国筋のかたと思われるが、漢詩を取り上げて、中国の古き時代の文化や風習に迫ったものが多いようだ。

2中国五千年倶楽部説明

王翰はわずか24歳で進士の試験に合格した俊才(50歳で合格すればいいほうと言われた)であった。彼の仕事は戦争に派遣された兵士に食料を調達する係であったという。順調に行けば超エリートという立場だったようだが、そんな王翰にも欠点があり、酒を飲んだ際の振る舞いが災いをもたらしたようだ。

3王翰

井上靖の『敦煌』や『楼蘭』を読んで、このシルクロードには古来から数えきれないほどの戦いが繰り広げられてきたことを知った。王翰シルクロードで見たのは、戦いを終えて一時の安堵に浸る兵士の酒盛りであった。

4涼州詞 日本版漢詩

戦いに明け暮れ、明日の命は天のみぞ知るという状況。もしこのようなシチュエーションに置かれれば、酒でも飲んで憂さを晴らし、少しでも現実から逃れようとするのが人情というものでないのだろうか?

5日本語訳

今宵は王翰の詠んだ詩に自分の心境を重ねながら酒を飲んでいる。王翰は才気に溢れた人物ゆえ、戦いの合い間に兵士にこのようなことを語り掛けたのだろう。この詩を見ただけでは、王翰が酒を飲んだかどうかはわからないが、恐らく飲んだのだのだろう。ストレスを酒で紛らわすのは古今東西を問わず行われてきたことである。

6卓上

横町コメント
きれいごとだけで世渡りは出来ない。これは普段から私が感じていることですが、それだけに戦いを終えた後の酒は格別なものがあると捉えています。王翰は30代後半で世を去りましたが、白楽天のようにもう少し自己制御する術を持っていれば、全く異なった人生を歩んだのかも知れません。これには天才薄命を重ねます。自分は過去において井上靖西域物と言われる『敦煌』、『楼蘭』をブログに書きましたが、その理由はシルクロードに限りないロマンを抱いているからです。

自分の体内を構成するDNAを思う時、ルーツは恐らくシルクロードを通ってきたと考えています。それだけに、シルクロードへの思いは自ずと強くなって参ります。本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。ブログランキング・地域情報・東北地区に参加しています。宜しければクリックをお願い致します。
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7六百横町
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