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HANDEL - LARGO - PIPE ORGAN OF ÉVREUX CATHEDRAL - ARR. JONATHAN SCOTT


【コラム】
久しぶりにジョナサン・スコット(チャーチオルガンの名手)のクセルクセス1世(ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作曲のオペラ曲)である。詩はペルシャ王セルセクセルクセス1世)の心境である”プラタナスの木陰への愛”を歌ったものとされる。”プラタナスの木陰への愛”とは少しわかり難いものがあるが、紀元前のことゆえ、現代人の感覚でペルシャ王セルセの気持ちを推し量ること自体難しい気がする。多くのオペラ曲を作曲したヘンデルだが、その曲の多くが淘汰され、一部のみが現代に残っている。本曲はヘンデルの作曲した中でも名曲中の名曲と捉えている。

曲解と言われるのかも知れないが、自分としてはそれを百も承知の上で、これまで接してきた様々な故人を偲ぶ曲と位置付けている。それはこの曲の旋律が哲学的なものを感じさせるからである。若い時分には、ともすれば不老不死という在り得ぬことを夢見て、年老いた自分を想像することが極めて難しい。未熟であるがゆえに、日々の喜怒哀楽を感じるので精いっぱいで余裕がなかったからなのだろう。ようやくこの歳になって人生と言うものが、儚く、多くの出来事が現実とも幻とも見分けが尽かなくなってくるのを実感している。

自らの人生を振り返れば、けして平穏な人生ではなかったものの、「光陰矢の如し」がようやく他人事でなくなってきたのである。そうこうしている間に取り巻きが一人、二人とこの世から去って行く。気づいた時にはいつの間にか自分が年長者と言える年齢に達していたというのが偽らざる実情である。

今宵は哲学的な思いに駆られながら、ジョナサン・スコットの「オンブラ・マイ・フ」(LARGOの別名)を聞きながら、過ぎ去りし過去を振り返っている。いずれ時が過ぎ、自分も故人と言われる時が来ることだろう。あつかましいと言われるかも知れないが、故人となった自分を思い出す際に、この曲をBGMとして、我が人生を振り返ってもらうのならこれ以上の幸いはない。今宵はそんな神妙な思いに駆られつつ酒を飲んでいる。そろそろ終活に入ってもけして早くない。昨今はそんな覚悟さえ芽生え始めてきている…

0ジョナサン

久しぶりに若林区図書館に行って本を借りた後に立ち寄ったのが愛宕大橋(6車線の橋)界隈である。実はこの近くに公務員の官舎があり、幼いころの私が住んでいたのである。その官舎は既に取り壊されたが、東街道にそう遠くない場所ということで驚いている。東街道を始めとした郷土史のことをいろいろと調べて、文芸誌「みちのく春秋」に寄稿し後世に残す。今の自分はこれが何よりもの生き甲斐である。

多くの先賢が残した文献を見るにつけ、自分は郷土史を担う鎖の一片になるだけで十分である。それでもどうせ残すのなら、少しでも気の利いたものをと考えている。そのためには少しでも健康寿命を先延ばししたい。バイクを橋の下に止めた私は気楽な気持ちで散策に興ずることにした。

1バイク

左の建物は仙台市の一時自転車預かり所(止めてだめな所に止めた自転車を撤去し、一時的に保管する倉庫)である。

2自転車預かりセンター

河畔道路に出ると一気に視界が開ける。雪がほとんど解けた我が仙台には、東北でありながら冬場でも温暖な太平洋側気候の恩恵を強く重ねた。

3橋の付け根

地図で愛宕大橋界隈の位置関係を確認して頂きたい。愛宕大橋は新しく出来た橋であり、昔は愛宕橋しかなかった。数少ない父親との触れ合いも思い出されるスポット(親父の漕ぐ貸しボートに乗せられた微かな記憶がある)である。

4Google地図

河畔道路を通って、やや西側に出てみた。手前が愛宕大橋、その向こうに橋が愛宕橋である。

5二つの橋

愛宕橋を西側から望んでみた。我が仙台は「健康都市」とも呼ばれるが、この界隈は市民の憩いの場として最適なものを感ずるスポットである。

6旧愛宕橋

親父の漕ぐボートに乗せられたのはこの辺りだったと記憶している。長年の歳月が過ぎ、夢か幻か、はたまた現実なのか、その見境がつかなくなってきているが、それが親父への供養になれば夢か現実かの問題は、さほど問題にすべきでないと考えている。

7阿部次郎宅

横町コメント
長い一生の中で今日の一日がどれほどの意味を成すのか定かでありませんが、バイクを乗っているうちに、ふと亡き親父のことを思い出し、そのことが若林図書館帰りの自分の足を止めさせた気がします。自分のルーツを敬うということは子孫を労わる気持ちと全く隔てがありません。それだけに考えさせられることが多い本日の日曜日でした。昔は良かったと思い、且つ未来もきっと明るいだろうと考えることができれば、これに勝るものは何もないと考える次第です。

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8六百横町
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