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 50歳からの学びは「発見」と「総点検」である|童門冬二 


リンク動画について
私は以前から歴史作家の童門冬二氏を尊敬している。先日仙台市図書館で童門氏の執筆したエッセイを借りた。『上杉鷹山』など、東北を舞台とした歴史作品は何作か読んだがエッセイは初めてである。エッセイを読んでみたいと思った理由は彼が心から尊敬できる作家であると確信に至ったからである。そのエッセイを読むために向かったのはのカフェ・ベローチェ仙台定禅寺通店である。『本間さまの経済再生の法則』や『最上川流域に庄内米と大名をしのぐ日本海文化』はいずれも庄内酒田に関する作品だが、東北への温かい視線は司馬遼太郎にも重なるものを感じる。

東北生まれの私が東北を愛する作家を尊敬するのは理の当然かも知れないが、童門冬二氏の魅力はそれだけでない。幼少期から青年期にかけて養子先で育つなど、けして恵まれた家庭環境ではなかった彼は努力の人でもある。それだけにエッセイは人世訓に満ちているものが多い。

1ベローチェ

童門冬二氏の略歴を紹介したい。目黒区役所係員から、東京都立大学理学部事務長、広報室課長、企画関係部長、知事秘書、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任した後、1979年に美濃部都知事引退とともに退職。在職中には第43回芥川賞候補に選出された事もあったが、作家活動に専念したのは、退職後の51歳のときの事である。

アマチュア時代は雑誌の懸賞小説に応募して賞を受賞し、人脈を作っている。同人誌への投稿などで実力を培っただけに、その筆力は本物である。都庁退職後以来、三十数年間、毎月1冊という驚異的なペースで執筆を続け、『上杉鷹山』『石田三成』など数々のヒット作品を生み出してきた。

著書には、歴史小説や歴史を題材にした組織論などが多くあるが、彼が歴史小説に目覚めたのは小学生の頃、学校で教わった歴史がきっかけだった。既に92歳となった2020年だが、動画の通りまだまだ矍鑠としている。

2童門冬二

エッセイにはよくサムエル・ウルマン(1840~1924)の言葉「青春とは年齢を指すものではない。好奇心と情熱さえあればその人はいつでも青春である」が登場するが、彼はウルマンのこの言葉を座右の銘としているようだ。私もこの言葉にシンパシーを感じているだけに、エッセイ集を読んで、童門氏との距離が一層近いものになったという印象を受けている。

彼は定年後の心構えについて「起承転々」(最後の最後まで一所懸命に生き抜き、生命の灯を完全燃焼させる)こととしている。その真意(好奇心と情熱の重要性)がサムエル・ウルマンの言葉に集約されているのである。

彼は完全燃焼に至る具体的なコツとして次の9項目を挙げている。
・先を見通す力
・情報収集力
・分析力
・判断力
・実行力
・グローバリズム(世界を見通す眼力)
・仁徳
・一期一会の真の本質の修得(どんな相手でも得るものは必ずあると思うこと)
・健康
である。動画で92歳の彼を見た私は彼が言葉のみでなく、この9項目を実践しているのを強く感じた。92歳でありながら青春真っただ中という印象である。

3著書

横町コメント
童門冬二氏は伊能忠敬のことも書いていますが、50歳(往時は隠居の年齢)を過ぎながら、地図作成の目的で各地を回った伊能忠敬に自分自身の姿を重ねているのではないでしょうか?定年退職をして数年経た自分ですが、まだまだ彼の足元にも及ばないものを感じています。

然らば、爪の垢を煎じて飲まなければならないようです。それだけに今回のエッセイの読本を機に、一層彼の作品への興味が湧いてきたのは願ってもないことでした。

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4六百横町
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