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【コラム】
パッフェルベル カノンは久しぶりのリンクである。この曲から思い浮かべるのは、これまでの人生で袖を擦り合った様々な知人のことである。人の世の儚さを若年時に悟るのは難しい。若い時分の私は自分が年老いてしまうことに対して実感が湧かなかった。 40代~50代にかけて、まさかあの人が…という人が数人亡くなり、劉廷芝の『代悲白頭翁』の一節である「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」がけして他人事でないのを実感した。

そして60代に入ると、更に数人の先人が世を去って行った。職場を見渡しても自分が年長の部類となり、年上の社員の数もずっと少なくなってきた。60代は、まさに「光陰矢の如し」である。あっという間に時が過ぎ去る様に、諸行無常、盛者必衰の普遍を強く感じる。自分の人生はけして平坦ではなく回り道の連続であった。但し、いつ何時でも物事を投げ出したことはない。それは敬愛するルーツに対して顔向けできないことだけは出来ないと考えるからである。

この年になって今更、風に靡く柳のような生き方は出来ないが、相撲で言えば、胸を出して相手に真正面からぶつかる柏戸関のような真っ正直な相撲を取るような生き方が私の理想である。「柔よく剛を制す」というが柔軟性のない自分は剛で勝負するしかないのである。どうあがいても柔にかなわないのは最初からわかっているが、不器用ならば不器用なりに、最後まで逃げ出すことなく、人生の最後を締めくくりたい。

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さて、前置きはこれくらいにして、今年の仙台の桜事情をお伝えしたい。画像は仙台の桜の名所の一つと言われる青葉区の西公園である。ここは、紅顔の少年であった私が半世紀前に少年野球大会に出場した場所(西公園グランド跡地)である。あの頃のチームメイトは今頃どうしているのだろうか?全員が健在であることを祈りたい。 

1西公園花見

「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」を改めて実感するシーンである。壮年の頃、一緒に花見をした先人の多くが既に世を去っているが、”人の世の儚さ”を改めて実感するのが、近年における自分の花見への率直な見解である。

2西公園ー宴もたけなわ

次は無名の枝垂れ桜である。自分は二級河川・梅田川の河畔に咲く枝垂れ桜をここ数年追っている。歩行者専用の橋の傍に存在する桜である。

3遠景川上

南側からのアングルである。背後の建物はアパートである。アパートの住民から見てこの枝垂れ桜がどう映るのか、極めて興味深いものがある。

4対岸正面より

下流側から撮影してみた。かなり年季が入った枝垂れ桜であるが、ソメイヨシノには到底及ばない風格を感じる。

5下流側

実はこの枝垂れ桜は民家の庭先にある桜である。手入れが行き届いているから、毎年このような立派な花を咲かせるのだろう。そう思うとこの敷地の住民のかたに際し、感謝の念を感じて止まない。デジカメで私が撮影している際に、同年代と思われる女性がスマホで、この桜を撮影しておられた。
横町「それにしても見事な枝垂れ桜ですね」
女性「ええ、そうですね」
横町「実は自分は毎年この桜のことが気になって追っているのです」
女性「わかる気がします」
短い会話であったが、袖擦り合うかのような因果を感じた瞬間であった。

6西側より

横町コメント
この桜を撮影した人を見かけたのは初めてですが、改めて自分はこの桜を「川沿いの一本桜」と命名し、来年以降も追って行きたい所存です。崖っぷちの桜同様に、いずれも自分が名付けた桜です。それだけに、愛着の尽きないものを感じています。どちらの桜にもかけたい言葉(合言葉)は「今年もまた逢えて良かったね」です。もちろん来年も、そう語りかけることになるのを願って止みません。

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4六百横町
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コメント

こんばんは

爽やかな音色の音楽ですね。
春にピッタリです。
桜をご堪能されたご様子、何よりです。

URL | ichan ID:-

花見会場のソメイヨシノは、かっての思い出の少年野球の地であり、壮年期、仕事の仲間と花見をした地でもあるのですね…。当時の花見仲間には亡くなった方もおられ、感傷の心も湧きますね…。
それと同時に、今年もこの桜を見れた生きている自分を意識せざるを得ませんね…。私も、毎年桜を見るのが当たり前だった若い頃とは、桜を見る意識が変わっているのをつくづく感じますね…。。。

「川沿いの一本桜」、民有地ながら手入れをして大事に育てられている方がいらっしゃるのですね…。「崖っぷちの桜」とともに、毎年注目すべき対象の、大切な桜ですね…。。。

URL | boubou ID:-

ichanさん、ありがとうございます。

おはようございます。リンク曲への感想を頂き感謝申し上げます。昨日は名もない桜の咲き様に際し、万感過るものを感じ我が境遇を綴ってみました。性分が性分ゆえ、今更靡くのは難しいですが、出来る範囲のことはしたいと考えています。

ご配慮により、本日もお志を頂戴しました。コメントを頂きありがとうございます。

少年時代の思い出に満ちた地で桜をご覧になり、感慨もひとしおのものがあろうかと思われます。
私も60歳を迎えてからの人生の速さには驚きを隠せません。
今までお世話になったかたのことを思い出しつつ、ご先祖に恥じない最期を迎えたいと不遜にも考えております。
今は亡き両親から受けた恩に、あらためて感謝する思いです。

boubouさん、ありがとうございます。

シンパシーを頂戴し大変恐れ入ります。今年は桜の写真があまり撮れなかったので、せめて文章でと考えた次第です。多くの取り巻きが世を去り、盛者必衰がけして他人事でないのを実感しております。それだけに毎春、桜をしっかり見ておきたいと考えています。

新たな分野として私小説にも力を入れたいと考えていた矢先でもございました。過去の出来事を吐露するにはいい機会と踏み、このような取り留めのないことを書いた次第です。

川沿いの桜が取り持つ人情の通い合いも披露させて頂きました。人様との触れ合いを今後も大切にして行きたいと考えております。

ご配慮により、今回も有意義なご意見を聞かせて頂きました。おはからいに感謝しております。コメントを頂きありがとうございます。

声なき声さん、ありがとうございます。

共感を頂き大変恐縮しております。毎年この時期になりますと、桜を見れることに至福を感じます。若い頃には湧かなかった情感であり、感無量の極みです。

「柔よく剛を制す」と申しますが、とても自分のかなわぬ境地であり、これを悟り駄文に綴った次第です。陶淵明のような生き方も視野にありますが、今は考え直し、もう少し組織と関わりたいと考えています。

ご配慮により、本日もお励ましを頂戴しました。おはからいに感謝しております。コメントを頂きありがとうございます。

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