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如月会主催の水墨画展が今年も青葉区の電力ビルで開催されている。本日は休みを利して見に行ったので自分の目に留まった作品を紹介したい。尚、如月会はアマチュアのかたの同好会である。撮影にあたっては主催者のかたから撮影の許可を得ていることをお断りしたい。

1ごあいさつ

佐藤信仙画「七ツ森湖」である。七ツ森は仙台の北部に実在する山であるが、ダム湖も擁している。写実画とは異なり、多くの部分に空想を入れるのも自由である、昨年の春と記憶しているが息子と軽登山した際、これと似たロケーションを見た記憶がある。鑑賞する者に多くの想像の余地をもたらすのも水墨画の持ち味と認識している。季節は若葉の頃だろうか?若木によって山が萌えているのが確認できる。

2佐藤信仙 七ツ森湖

同じく佐藤信仙画「渓流の響き」である。このようなロケーションが実在するかどうかはわからないが、花が咲き乱れ桃源郷のような印象を受ける作品である。自分としては家が栄えるというような暗喩を感じた次第である。

3佐藤信仙 渓流の響きスマホ版

東條萌仙画「立夏」である。立夏(5月6日ころ)は暦の上で夏になったことを意味するが、実際は春であり、このような立派な筍も採れるころである。生命力に溢れた筍に作者は何を暗喩したかったのか?自分としては、人生の中で最も血気盛んな青年期を暗喩したかったのでは?と捉えている。

4東條萌仙 立夏

同じく東條萌仙画「寒雀」である。東北の冬は厳しいが雀や椿からモチベーションをもらいことは結構多い。この画を見ているだけで「ようし、今年も冬に立ち向かおう」という意欲が自ずと湧いてくる気がする。人の頑張りを見ると自分も頑張らずにはいられないという気になるが、作者はこのあたりの集団心理も作品に託したのではないだろうか?

5東條萌仙 寒雀

礒貝守仙「猊鼻渓船下り」である。岩手県南部の一関市の近くに猊鼻渓という渓谷があり、船下りが有名だが、サラリーマン駆け出し時代の私がこの船に乗ったのを思い出す作品である。船は寿司詰め状態で、隣の人との距離が数十センチしかなく、目の置きどころに困った記憶がある(笑)すっかり面の皮が厚くなった昨今だが自分にもそんな無垢なころがあった。作品を拝し若かりしころの自分を思い出した次第である。

6礒貝守仙 猊鼻渓船下り

新谷谷仙画「岩と雪渓の剣岳」である。冬山とは縁のない自分だが、井上靖著『氷壁』は心に残る作品であった。https://gbvx257.blog.fc2.com/blog-entry-1356.html
以前、在籍した企業で登山が趣味の社員がいて、よくネットで週末に登る山の下調べをしていたのを記憶している。彼は厳寒期の冬山にも挑むアドベンチャーでもあった。そんなことを思い出させる水墨画である。

登山家に山に登る理由を聞けば「そこに山があるから」と答えるというが、自分は他人から「なぜあなたは生きるのか?」と問われれば「人生(道)があるから」とお答えすることだろう。極めて単純なことだが、この絵はそんな哲学的な想い(一生涯挑み続けるのが人生)に導かれるような不思議な水墨画である。

7雪と雪渓の剣岳by新谷谷仙

岩田竹舟画「波濤」である。昨年度もこれと似た作品があったが、調べてみると違うようだ。荒波に自らの人生を重ねるパターンは結構多いのでないだろうか?或る教師は「人生の95%は苦しいことばかりであり残りの5%に歓喜がある気がします」と話していたが、その言葉がこの画と重なった。期せずして荒波の後に凪が来ることを願いたいものである。

8岩田竹舟 波濤

横町コメント
如月会仙台水墨画展を二年続けて見て想うのは作者の画風です。作者の多くはゾーンを有し、その中でいろいろと作品を描いて発表しているようです。水彩画とは異なり、多くの作品には作者の主張(暗喩)が強く入り込む。これこそが水墨画の魅力と言えるのかも知れません。

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9六百六十六横町
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