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本ブログには「大海原を駆けた英雄たち」というカテゴリーがあるが、最寄りの更新が2019年の6月なので、実に4年ぶりの更新となる。本日の主人公はイングランドのフランシス・ドレーク(1543~1596)である。

実は本日のPM、ディスカバリーチャンネルでフランシス・ドレークと彼のいとこであるジョン・ホーキンスの伝記のような番組が放映され、大いに感銘を受けた。

1ドレイク

マゼラン(ポルトガルで生誕、後にスペインで活躍)が人類で世界一周を始めて成し遂げた(厳密には彼の部下)最初の人物だが、フランシス・ドレークは二番目に成し遂げた人物であることはあまり知られていない。ドレークはその功績から、イングランド人には英雄とみなされる一方、海賊行為で苦しめられていたスペイン人からは、悪魔の化身であるドラコ(ドラゴン)として恐れられた人物である。

以下Wikipediaより引用
当初はいとこのジョン・ホーキンスの下で奴隷貿易に従事していたが、1568年、自ら船を調達して船長となった。その後もジョン・ホーキンスの船団に参加していたが、ベラクルスサン・フアン・デ・ウルアにてスペイン海軍の奇襲を受け、船団はほぼ壊滅状態となった。ドレークは命からがら逃げ延びてイギリスに帰還した。この経験(だまし討ち)がドレークに生涯にわたるスペインに対する復讐心を抱かせることになったという。

2世界一周航路

往時のイングランドのガレオン船はスペインのものと異なり小型だが、その分スピードが出て小回りが利いた。そんな船に強力な大砲を積んで、彼は女王陛下公認のもとで海賊行為を行っていた。その被害を受けたほとんどがスペイン(ポルトガルも若干あり)である。

3ドレイクの船

ドレークを裏であやつっていたのは他でもない。エリザベス女王(1世:1533~1603)であった。表向きにはドレークが勝手に私掠行為に及んでいるとしながらも、陰では莫大な資金援助をしていたのである。

4エリザベス

このころのスペインは日の沈まぬ大国と言われた。フェリペ2世(1527~1598)は当初、イングランドのことを弱小と考え、見くびっていたようだが、後で痛い目に遭うことになる。

5フェリペ2世

それは無敵艦隊と言われたスペインがアルマダの戦い(1588)でイギリス艦隊に敗れたのである。フランシス・ドレークはこのときもいとこのジョン・ホーキンスとともに大活躍を演じている。スペインにすれば歴史的敗北であった。

6アルマダの戦い

大航海時代のロマンにたっぷり浸った本日は、ラム酒マイヤーズラム)を嗜んでいる。合わせるつまみはラムレーズンとアーモンドチョコレートである。

7ラム酒卓上

横町コメント
これまで、ヴァスコ・ダ・ガマやコロンブス、マゼランのことはブログに掲載してきましたが、フランシス・ドレークのことは初めてになります。理由は世界史の中でもこの時代に特に魅力を感じるからです。大型船と大砲による火力が世界の歴史を塗り替えたわけですが、イングランドのガレオンはスペインのものと比べて大きくありませんでした。それはスピードを優先したからとされます。

このような高速船が登場するまでは甲板の高いキャラバン船のほうが有利(敵対する船と接近した際に上から攻めれる)とされましたが、イングランドのガレオンはその常識を打ち破ったのです。もちろんスペインの無敵艦隊を破ったことで、その後の世界の勢力図にも影響を及ぼしたと言っていい気がします。本日も最後までご覧頂きありがとうございました。ブログランキング・地域情報・東北地区に参加しています。宜しければクリックをお願い致します。
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8六百横町
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コメント

こんばんは

昨日のコメント、記載内容が不十分だった
ようです。
産総研の地質の専門家が地質調査の結果、
過去にも大規模な地震があり、周期的に
要注意との提言をしたところ、地震学者が
「外漢の癖に意見するな」と言ったか否かは
不明ですが、ガン無視され、311の悲劇が
起きました。

URL | ichan ID:-

フランシス・ドレイクの紹介ありがとうございました…。大航海時代に活躍したイギリス人なのですね…。エリザベスが裏で援助していたとは驚きました…。大英帝国の形成に貢献したのですね…。

URL | boubou ID:-

ichanさん、ありがとうございます。

おはようございます。6月4日に更新した「斬り捨て御免・FC2ブログを斬る」をご覧頂けましたでしょうか?この記事はイングランドのフランシス・ドレークについて書かせて頂いた記事です。記事内容とは全く関係がないコメントと思います。

今朝ほど、管理者限定(非公開)で自分の見解を述べさせて頂きました。これまで築き上げた貴兄との誼を今後どう継続するかについての提案とお取りください。何卒宜しくお願い致します。

boubouさん、ありがとうございます。

この時代は国利にかなえば何でもありなのでしょうね。時代は異なりますが、アヘン戦争でのイギリスの立ち回りと似たものを重ねました。英国紳士というイメージがありますが、やはり国と言うものの生い立ちはナショナリズムが基盤となっている気がします。

おはからいにより本日も有意義なご感想を頂戴しました。ご配慮に感謝致します。コメントを頂きありがとうございます。

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