藤井七冠がもし八冠になった際の経済効果は?
通算で3901番目の記事である。現在、将棋の八大タイトルの一つである第71期王座戦(五番勝負:日本経済新聞社主催)が行われている。永瀬拓矢王座(31)に藤井聡太七冠(21)が挑戦する今回のシリーズである。実は藤井七冠の先手番での勝率は驚異の89%(後手番は77%)であり、対局前の予想は藤井七冠が有利だったのである。
ところが、8月31日に行われた第一局では先手番の藤井七冠が破れ、黄色信号が灯った。王座戦は五番勝負なので初戦の勝敗が及ぼす影響が大きい。対局後の感想で藤井七冠は「無理な攻めが敗因」と語っていた。
第二局は9月12日に神戸のホテルオークラ神戸で行われた。史上初の八冠獲得に向け、負けるわけに行かない藤井七冠。一方の永瀬王座は防衛すれば名誉王座の称号が懸かっている。意地と意地との激突である。対局は双方が持ち時間を使い切る大熱戦に入った。戦型は藤井七冠(この日は後手)が得意とする角換わりである。千日手に持ち込めば、手番が入れ替わり、藤井七冠が先手となるだけに双方の立ち回りが着目された。
藤井七冠がこの日に食べた勝負飯は神戸ポークと淡路玉葱の味噌炒め御膳である。実は藤井七冠がオーダーした食事のメニューやおやつは、その後に大きな影響(そのメニューが飛ぶように売れる)を及ぼすとされる。
まだ気が早いが、藤井七冠が八冠を獲得した際の経済効果は一年で35億強と推定されている。一人のプロ棋士としては驚異的な数値である。将棋ブーム到来の中心となっているのが、藤井七冠の活躍であるのは疑うところがないが、他の若手精鋭棋士と合わせれば相当な額に達するものと思われる。
本局は藤井七冠が入玉を果たし、或いは双方が入玉かと思われたが、藤井七冠が永瀬王座の入玉を阻止するとともに、詰み筋を見出し見事に勝利を飾った。マスク越しとは言え、満面の笑みが見て取れる藤井七冠。感情を極力出さないように努めているのが見て取れるが、彼もやはり人の子だったようだ。
横町コメント
神戸での第2局は大接戦でしたが1勝1敗となり、これで面白くなった気がします。いずれにしても次回の対局(9月27日:会場は名古屋)で勝ったほうが大きく前進するだけに目が離せないところです。実力者の永瀬王座が過去の4期制覇の意地を見せるのか着目したい所存です。
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