fc2ブログ
 The Original Marlboro Man 


リンク動画について
8月前にLucky Strike(アメリカ煙草)のCMを取り上げたが、今回はMarlboro(同じくアメリカ煙草)のCMから連想される創作動画のリンクである。煙草は体に良くないが、往時は煙草のCMが全盛の時代であった。実はMarlboroのCMは50年代に始まっている。その一つは1988年のものであった。1988年と言えば、日本ではバブル期であり、イケイケ感が強い時代でもあった。

自分は建設業の第一線で働いてきたが、バブルの恩恵は十分に授かったほうである。仕事が終わってから仲間とよく飲みに行ったが、クラブで吸う煙草は洋もくと相場が決まっていた。その中でよく吸ったのがMarlboroである。尚、BGMに使われている曲は有名な西部劇「荒野の七人」である。

1赤シャツ

MarlboroのCMには、アメリカ西部の広大な荒野(馬の放牧というシチュエーションか?)らしきものが映し出される。非常にスケールが大きいが、実際にカウボーイが活躍していた時期は19世紀であり、たった30年ほどの間であったという。意外な気がするが、それだけカウボーイという職業はマイナーなものだったのである。我々が抱くカウボーイのイメージは西部劇映画に登場するが、実際は汗と泥にまみれる荒仕事であり、そんなにカッコいいものではなかったはずである。

2カウボーイ

放牧されている馬には、飼いならされていない荒馬もいて、実際のカウボーイは過酷な環境下で常に危険と隣り合わせであったに違いない。従って強靭な肉体が求められる男の中の男の仕事であった。柔な男には勤まらないと言っても言い過ぎでない気がする。カウボーイはウエスタンブーツを履く。土踏まず側のヒールに角度がついているのは、しっかりとブーツを綱に掛け、外れにくくするためである。また革製のプロテクターは馬に嚙まれてもいいようにする意味の他、サボテンの棘による怪我の防止という重要な役割があった。

職業上の機能が求めたとは言え、カウボーイ姿はすこぶるカッコいい。そして不思議なほど煙草が似合うのである。一仕事終えた後の余韻を噛みしめながら煙草に火を点ける。まさにワイルドなシーンである。優男とは対照的だが、自分の体内に流れる血を思う時、自分の祖父方ルーツ(岩手県南部から北上川に沿って南下し、河口の石巻に土着)も常にハングリーと戦ってきた。時に寒波や飢饉(東北特有のやませに見舞われる土地柄)にも遭遇したに違いない。

3荒仕事

横町コメント
3906番目の記事です。私の父方祖父は殊の外、馬が好きでした。今思うに軍人(日露戦争時)ということもあったと思いますが、馬が常に身近にいたことは想像に難くありません。仙台藩士・川村孫兵衛重吉のもとで、刀を捨てて鍬を手に持ち替えたと思われる我がルーツ(祖父方)は、恐らく汗と泥にまみれ、過酷な環境を生き延びることに必死だったものと推察しています。その精神と結びつくのがアメリカ西部のフロンティアスピリッツです。我がルーツの合言葉が「ネバーギブアップ」であるのを痛感するのです。

セカンドライフで一時はダンプドライバーという荒仕事(泥と汗にまみれる)に憧れた私ですが、その動機に大きな影響がアメリカのこのような広大な国土への憧れでもあります。影響を受けたものとしては、1974年放送のアメリカ映画Movin' On(日本名『爆走トラック16トン』)、煙草のCMではMarlboroでした。客観するならば、学生の頃から既に私の生き方そのものがアメリカンナイズ(束縛されたり群れることを嫌う合理主義者)されていると言っていいのかも知れません。もちろん定年を果たす前のアウトロー精神(真向からアゲインストに抗った)の礎になったのも、こうした考え(ネバーギブアップ)によるものでした。

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。ブログランキング・地域情報・東北地区に参加しています。宜しければクリックをお願い致します。
 ▼▼▼

ここは大人の社交場です。いかなる理由があっても、記事の内容と関係のないコメントは即座に削除します。奔放・自己本位なコメントやフランク、論議も望んでいません。仁と礼節を重視したお付き合いをさせて頂いております。スパムや準スパム行為(記事の内容から逸脱し、自らのサイトに誘うようなコメント)を見掛けた場合は然るべき措置を取ります。

4六百横町
関連記事

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)