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リンク動画解説
大変残念なことだが、パレスチナで憂慮するべき戦いが起きた。イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの大規模な戦闘である。メディアの映像を見ていると、罪のない子供たちまでが命を奪われ、目を背けたくなる。これが世界情勢に更なる不穏をもたらすのは疑う余地のないところである。

ウクライナでの戦争だけでもたくさんだが、こうあちこちで戦争が起きると、人類の行方は果たして大丈夫なのか?ひいてはこの火種が第三次世界大戦に発展しないのか?という不安な気持ちになる。一方で日本の近海に目を向ければ、中国による覇権主義が脅威を増し、近い将来台湾有事の危機が懸念される。

さて前置きはこれくらいにして、動画について触れたい。先日NHKテレビ(確かBS)で、アメリカの著名な学者であるスティーブン・ピンカー氏(1954~:ハーバード大学教授、実験心理学者、認知心理学者の権威)のことを知った。ピンカー氏は「現代社会は最も平和な時代」としている。

世界情勢が緊迫している昨今だが、果たしてこれは本当なのだろうか?今回はピンカー氏のデータを掲げながら、話を進めて行きたい。この動画はピンカー氏を皮肉を交え批判的に述べているが、敢えて決めつけは避け、読者諸氏への問題提起となるように努めて行きたい。

0ピンカー氏

下記のデータは西暦1200年頃(概ね中世から)だが、ピンカー氏によると概ね西暦1400年前後から欧州における他殺率は劇的に下がってきているという。(掲げた各グラフのデータは十万人当たりの数値であることをお含み頂きたい)

1欧州における他殺者率の推移

犯罪王国アメリカの数値(1920年代の世界恐慌、1970年あたりからの政情不安による貧富の格差の増大)は別にして、データを見る限り、20世紀初頭から概ね減少傾向にあると言える。ピンカー氏はその要因を法と秩序(倫理観を含む)の確立によるものが大きいとしている。一方でマルクス主義やアナーキズム(無政府や無宗教を理想とする主義)には厳しい批判を投げかけている。現在、中露朝が危険な国家と言われることと、ピンカー氏の見解が一致を見るのである。

このようなピンカー氏に対しては楽観主義者、お花畑的などと厳しい批判があるが、果たしてどうなのだろうか?我が国の他殺率が格段に少ないのは儒教国によることが大きいと解釈している。それと20世紀後半のイタリアの異常値(アメリカに吊られるように上がっている)には着目しなければならない。

3主要国の他殺率の長期推移

我が国においては戦後のデータしかないが、他殺率は減少傾向にあると言える。

4我が国の他殺者数推移

横町コメント
3926番目の記事になります。人類は最大の危機と言われた米ソの冷戦を乗り切ってきました。私はその要因について往時の両者の力関係が拮抗していたためと考えています。交渉事の多くは、対立する両者の力が開きすぎると成り立たない(或いは交渉のテーブルそのものが閉ざされてしまう)ことが多いからです。

孫子の兵法に、「戦では、例え戦力に相当の差があっても弱者を追い込むのは危険」(窮鼠猫を噛むとならないように必ず逃げ道を用意してやる)としていますが、この理は現代にも当てはまる気がします。例えば、ロシアやハマス(両者は規模がまったく違いますが…)を追い込み過ぎれは、彼らは必死になって牙をむいてくることでしょう。そうならないためには”空手で言うところの寸止めも必要”となる気がします。

スティーブン・ピンカー暴力の人類史」は果たして机上の空論なのでしょうか?私としては大筋で的を得ている(世界和平を確約するという意味ではありませんが、人類が進みゆく方向性としては当たっている)気がします。

それはさておき、11月の国際会議(G20)に合わせ、中国の習近平氏とアメリカのバイデン大統領との首脳会談に向け、米中両国の調整が実現する可能性があるようです。もし両氏の会談が実現すれば、少なくとも台湾有事の危機が好転する可能性があります。これから11月にかけて、現在の世界の二大大国が手を握り合う方向に向かうのか?はたまた対立する方向に向かうのかが着目されます。

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5七百横町
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