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神様にあいたい(志賀直哉76歳時NHKインタビュー)

本日は久しぶりに志賀直哉の登場である。初めのほうの動画は昭和34年に収録されたもので、直哉が76歳の時のものである。この笑顔を見て頂きたい。親友の武者小路実篤とともに仏文学者の河盛好蔵のインタビューを受ける直哉は温厚そのもので、若い頃のギスギスした印象はすっかり影を潜め、それどころか好好爺と言っても良い印象さえ受ける。自分が76歳になった時のことは思いも着かないが、直哉の笑顔に接していると、漠然と目指さねばならないものが見えてくる気がする。



私はとても彼のようなビックな人物にはなれないが、せめて人前でこのような味のある話が出来るくらいにはなりたいと思っている。ところで、彼の唯一の長編小説である「暗夜行路」に出て来る言葉で極めて印象深い言葉がある。それは「大地を一歩一歩踏みつけて、手を振って、いい気分で、進まねばならぬ。急がずに、休まずに」というものである。どうせ人生を歩むなら余裕を持って歩みたいし、どうせ歩くなら手を触れるように快活に歩きたいものである。漠然とした観念であるが、私は自分の老後にそのような希望を託している。

動画の後半に出てくるが、彼は一番弟子の尾崎一雄氏の「小説を書こうというお考えの中には、芸術に対する愛情、愛着…自分というものを小説で主張してみようというふうな意識した考えがあったのでしょうか?」質問に対して、義太夫を例に取り「人に感動を与えたり、いろんなことをする。それは僕は羨ましいことだと思った。仕事で人にあれしたい(感動を与えたい)欲望だね」と答えている。

これは今の私もまったく同じである。最近就職活動で文芸のほうの記事の更新が疎かになってきているが、落ち着いたら復活させ、また新たな作品の創作に取り掛かりたいと思っている。ターゲットの一つである歴史ものに関してはルーツ調べも順調に進み、相応の手応えを感じている。その中では誰を主人公に据えるかが問題になりそうである。自分の曽祖父Gを主人公にするか、それとも戊辰戦争で活躍した仙台藩士・細谷十太夫(鴉組隊長)をそうするかいろいろと思案を巡らしている。

それと肩の凝らない短編随筆なども悪くないと思っている。私は幼少時の人格形成において、祖父母から多大な影響を受けたが、既に祖父は私の創作の多くに登場している。ならばその集大成をまとめたいという構想もある。そういうシチュエーションにブログはピッタリはまると考えているのである。こうした大きな希望がある以上、私は改めて、ブログを運営する上で欠かせない動機に恵まれていると感じるのである。



横町コメント
虎は死んで皮を残すと言います。然らば、私は自分が死んで何が残せるのかと考えます。皮を残せるか否かはわかりませんが、せめて生きているうちは残せるように努力だけはしたいと考えています。それにしても志賀直哉は武者小路実篤という素晴らしい親友に恵まれました。二人はいろんな意味でいい影響を与え合って、各々の作家人生を充実したものにしていったのでしょう。やはり持つべきは友達であり、親友です。これはブログでもまったく同じことが言えます。

今の私のモチベーションを支えているのは得がたいブロ友様の存在です。これには大変感謝しています。Fさん、Jさん、Bさん、Tさん、Kさん、Yさん、Nさん、Sさん、Gさん、Hさん…。いつも厚誼を頂戴し感謝申し上げます。改めまして、今後とも宜しくお引き回しの程お願い申し上げます。本日も最後までご覧頂きありがとうございました。

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