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 Van Halen Dreams Blue Angels SD 
リンク曲について
私にはかねてからのドリームがあった。それは定年退職した後に大型車のドライバーになることである。但し、以前に経験した職種への未練がないと言ったら嘘になる。キャリアを活かして建築技術者の道を選ぶという選択肢が常に自分の前に思い浮かんだ。但し、これには大きな関門があった。それは魂を売ってその企業の飼い犬にならねばならないことだった。魂を売るべきか?それとも売らなくても済む職業を選択するべきか…これには正直悩んだ。悩みに悩みぬいた末に決断したのが、幼少の頃から憧れていた大型車のドライバーである。Van HalenのDreams YOU TUBE版には、自由自在に大空を飛び回るアメリカ空軍のブルーエンジェルスが登場するが、このシーンこそ、そんな私の夢を比喩するに相応しい曲である。
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一口に大型車と言ってもいろいろある。そんな私の選んだ職業は運輸業ともバス運行などのサービス業とも全く異なる業種の建設業であった。去る6月末に仙台市内の土木会社A社の採用面接を受け、私は経営者から「安全担当、及び総務担当として是非当社に入社して欲しい」という懇願を受け、これを数日後丁重に断った。本音を言えばどんな企業であっても、飼い犬にだけはなりたくなかった。飢えてもいいから荒野に生きる狼でありたかったからである。

もちろんダンプドライバーにも秩序はある。だが一般のサラリーマンとは全く違う。もちろん現役時代から生やしていた口髭
も剃らないし、侍のような心(仁義と名誉の両立)は持ったままである。但し、この仕事は思っていた以上にハードである。力仕事が結構多いのである。土木現場のほとんどは雨が降ると地盤がぬかるみダンプが走れなくなる。従って鉄板を敷きながら作業をしなければならない。鉄板敷きは重機(掘削機)オペレーターと意思の疎通を密に図りながら、慎重に進めなければならない。これが結構重労働なのである。

鉄板を敷き終わってから初めてダンプが通れる状況となる。私が過去の記事で「共に肩を組み」と述べているのはこの所以である。但し、辛いことばかりではない。晴天に恵まれた現場は正にブルーエンジェルスのジェット戦闘機の登場するような感動のシーンが待っている。こんな日には改めて、ダンプドライバーになって良かったと心の奥底から思うのである。私にとってこんなに達成感を感じる仕事は他にない。正に自分に相応しい仕事というのが実感である。

ミック挨拶
私は後悔のない人生を送りたいと考えています。人は人生において、複数の選択肢に迫られ迷うことも多いことでしょう。但し、そんな分かれ道に差し掛かった際に私の決断したことは一点の曇りなく、自分の選んだ道に間違いはなかったという強い信念を持っています。否、これに迷いが生じるときりがなくなるので自分にそう言い聞かせていると言ったほうが正確なのかも知れません。

私はこの場を借りてNOという助言(ダンプドライバーになることに異論を唱えた)に及んだかたに申し上げたい。「あなたの進言は取り越し苦労に終わった。あなたが運転手という仕事をそう思うのは自由だが、ブレーキは掛けてもらいたくなかった。人生観は人それぞれに違う。あなたには、それを事前に推し量って頂きたかった」と。本日も最後までご覧頂きありがとうございました。

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