fc2ブログ
昨日の早朝は曇り空だった。ひょっとして今日も途中で作業中止か…私は何か嫌な胸騒ぎを心に抱きながら、仲間と共に石巻の現場に向かった。これは田んぼではない。土木現場では雨が降ると地盤がぬかるみ、泥濘地へと化してしまうのである。少しだけ雲が切れそうになり青空が覗きそうになったとき、私は祈る気持ちで水中ポンプのセットを行い、天気の回復を祈った。

このような泥濘地に入る際、一般の短い長靴では役不足でこのような安全長靴(つま先に鉄板が入っていて高さがある建設現場用の長靴)でないと役に立たない。この長靴を履いてももう少しで泥の中にめり込む危険がある。この状況を説明すると、もはや泥沼に近いと言ったほうが近いのかも知れない。ちなみにこうした安全長靴は会社では用意してくれない。ユニフォームとヘルメットと安全チョッキ以外は全て自腹である。

雨が降れば泥んこ、晴れれば土埃。凹凸のある悪路での土砂の運搬、このような過酷な環境の中でダンプカーは酷使される。埃や土は機械の大敵ゆえ、ダンプトラックは普通のトラックと比べてメンテナンスをこまめにやる必要がある。この写真は、トランスミッション(右)から後輪に駆動を伝えるドライブシャフトの稼動部にグリースアップ(油脂を注入する作業)である。ダンプドライバーはただダンプを運転していればいいというわけでない。こうした日頃のメンテナンスもダンプドライバーの仕事である。これによって寿命が大幅に変わってくるからである。

ギアは7段変速であるが、この現場で主に使うのは2速~4速、悪い地盤で重量物を運ぶという特性上、エンジンは低速から大きなトルクを発揮するよう設計されている。

AM10時頃から日が差してきた。広い現場では4トンのタンクローリー(右の道路上)が小さく見える。私が運転しているのは左の大型ダンプと同じ機種である。(昨日は2台での稼動)土を積むほうの重機(緑の機械)と下した先にも数台の重機があり、チームプレーでその班の中で作業をこなしている。(この他にも別な場所で別な作業をする班があり、総勢20名以上の作業となっている)タンクローリーでの給油は二日に一回である。

11時頃から晴天となり、弱いながらも風が吹き、地盤が乾いてきた。これでコンディションが一気に良くなった。気分は爽快である。これが私の乗っているイスズGIGA(最大積載量9・2トン)である。

ミック挨拶
土木現場というのは天候との対話です。長雨が続くとコンディションが悪くなるので、毎日天気予報が気になります。それだけに天候が回復するとモチベーションもUPします。建築現場と比べると連帯感が全く違います。これは会社同士の利害が必ずしも一致しない建築とは異なり、同じ目的の為に同じ釜の飯を食うという意識が一人一人に浸透しているに違いない。

その為には仲間と肩を組み、スクラムを組むことが肝心。私はまだこの業界に足を踏み入れて浅いですが、土木という仕事をそう考えています。汗臭い、泥臭い、男臭い
…これはスポーツで言えばラグビーに近いのかも知れません。時に自己主張が出来ないと通用し難い職業です。従って、線の細い人には向いてないのかも知れません。本日も最後までご覧頂きありがとうございました。

関連記事

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)