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世に「思い立ったら吉日」という言葉がある。本日の私の行動は正にこの言葉に裏づけされたものとなった。私は朝7時前に家を出て電車に乗り込んだ。目的は祖父方ルーツが世話になった仙台藩士・川村孫兵衛重吉の菩提寺である石巻市普誓寺に行く為である。出来たばかりの仙石線石巻あゆみ野駅で降り、最初に向かったのは青葉神社である。青葉神社訪問は2014年11月30日以来である。この時は遠田郡在住の知人Kさんと待ち合わせての探訪だった。Kさんは自分が現役時代に世話になった鳶土工の親方(故人)のご子息で、ゴルフ仲間でもある。
※仙台藩祖・伊達政宗を祀った青葉神社(石巻市門脇)は仙台市北山の青葉神社を分祀したもので、現在の社殿は大正11年に建立された。

この後、20分ほどで普誓寺に到着。この辺りは2011年3月の震災で5メートルの津波に襲われた地区である。本堂は嵩上げされ再建されたようで、これには胸を撫で下ろした次第である。

※石巻市普誓寺は真言宗智山派の寺で、第2代仙台藩主・伊達忠宗が川村宅を訪れた事を機に、死後は自宅を菩提寺とする遺言に応えた第2代川村孫兵衛元吉が承応2年(1653年)に開基、寿福寺の有弁和尚によって開山された。(国土交通省北上川下流河川事務所サイトより引用)

地図で青葉神社(黄色)と普誓寺(赤)の位置を確認して頂きたい。

祖父方の家系図を用いて、この土地がどう自分のルーツに関係したかを説明したい。時代は明治初期に遡る。牡鹿原(現石巻市大街道)開拓事業は戊辰戦争で敗北を帰し、石を半分以下にされた仙台藩が士族授産の為に行った開墾事業である。この時藩からは7千人にも及ぶ仙台藩士が路頭に迷い新天地を求めた。牡鹿原以外の開墾地としては三居沢や愛子も挙げられるが、我がルーツであるO家が関わったのは牡鹿原であった。牡鹿原開拓事業が開始されたのは1880年なので、高祖父T、或いは曽祖父Gの時代であったの捉えている。

これは入植が開始された当初(1880年代か?)の大街道開墾地図である。卍マークがついているところ(赤)が普誓寺の場所と思われる。牡鹿原のほぼ中央と言っていいのかも知れない。

川村孫兵衛墓所がなかなか見つけられず、諦めて帰ろうと思ったとき。奇跡が起きた。彼の墓所は普誓寺の中にあるものと思っていたのは自分の勘違いで、普誓寺から百数十メートルほど西に行ったところに位置していたのである。立札によると、ここは孫兵衛の屋敷の鬼門の方角に当たる場所であったとされる。


震災後、荒廃した墓をインターネットで見て痛々しいものを感じていたが、こうしてようやく復旧されたことは願ってもないことである。私はこの位置で脱帽し、深々と頭を垂れた。ルーツが世話になったこと、自分が今ここに生かされていることへの、せめてもの感謝の表現である。周囲の墓は川村孫兵衛の末裔の墓である。

※川村孫兵衛夫妻墓所(左:川村孫兵衛の墓、右:奥方の墓)

これは川村孫兵衛の墓に隣接する重吉神社である。川村孫兵衛重吉は今でも石巻市民にとっての英雄である。

※重吉神社は伊達政宗に仕え、北上川を開削し、石巻繁栄の礎を築いた川村孫兵衛重吉が、生前の功労により大正期に正五位が追贈されたのを記念して創建された神社である。先の大震災で大きな被害を受けたが2017年7月に場所を変えて再建された。

Google3D立体画像で位置関係を確認して頂きたい。

川村孫兵衛の屋敷跡は今は竹林となっているようだ。

私が想定した川村孫兵衛屋敷をご覧願いたい。実はこの場所は非常に海に近いのである。彼も毎夜、波の音を聞きながら寝入ったのではあるまいか?非常にロマン溢れるものを多く感じた本日の訪問だった。
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横町利郎
みちのく春秋という文芸誌に自分の作品「我がルーツと大河北上」が掲載され、大きな追い風となっています。本日の川村孫兵衛菩提寺探訪はそれを受けたもの(次号に何を書くか?)でした。自分のルーツはこの地でハングリーな生活を強いられたわけですが、恐らく「どんな手段を使ってでも生き残る」という強いベクトルを持っていたはずです。ルーツの抱いたその気持ちは、自分の心の奥底に根付き、十数年前に訪れた私の窮地を救いました。その時自分は祖父母が眠る石巻市門脇の菩提寺を訪ねましたが、その時に心の中で口ずさんだ曲はポルトガル国歌でした。

ポルトガル国歌の歌詞
海の勇者、気高き人々。勇敢で永遠なる国、今こそ再び立ち上がれ。ポルトガルに栄光を! 
追憶の霧のかなたから、おお祖国よその声を聞け。 
偉大なる祖先の声を聞け。汝に勝利をもたらすその声を。 
<コーラス> 
武器を持て、武器を持て!陸に海に繰り出せ!祖国の戦いのために。 
砲撃をかいくぐって進め、進め! 

というものです。自分としては念願かない、本日改めて偉大なる祖先の声を聞いた気がしております。これは間違いなく自分の執筆にいい方向性をもたらしてくれるものとなってくれることでしょう。本日も最後までご覧頂きありがとうございました。


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