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 TOTO I'll Be Over You Live 1990 
エッセイ「早い時間から飲む酒の味」
五十台前半までの私の仕事は、当に陸の上の船乗りのようなものだった。船乗りは港を出て長い航海に旅立つ。外海に出れば板子一枚地獄の世界が待っている。長い航海(地方出張)での唯一の楽しみが酒であり、つかの間の余興だった。東北の地方都市の飲み屋でウイスキーのオンザロックを飲みながらよく歌った曲がTOTOの I'll Be Over Youであった。定年退職を向かえ、今改めてこの曲を聴くと、過ぎ去ったあの日のことが脳裏を掠めるのである。

今ここで過ぎ去ったことをああだ、こうだと述べれば未練の羅列となるゆえ止めておくが、どうせならばネガティブなものは全て葬り去りたいと願っている。そうした暁に於いて、ネガティブなものを消し去った私の心に、唯一残る曲が80年代の往年のTOTOの名曲、I'll Be Over Youであって欲しいのである。恐らくこの曲は、これからも私が死ぬまでずっと心の片隅に残り、眩しかったあの日のことを私にrememberとして心の中に留める曲となることだろう。

若い頃には、祝儀などを除いて、まだ日が沈まない頃から酒を飲む習慣(夕酌)はあまりなかった。しかし今は違う。全てが自分の定規で引いた線次第である。従って、まだ明るいうちから酒も飲めるし、飲みながらYOU TUBEでI'll Be Over Youも聴くことができる。だからと言って私は怠惰な生活を送る気など毛頭ないのである。

ミック挨拶
私の先輩の定年後を見渡すと、改めて様々な人間模様に接するような気が致します。不摂生な生活リズムや暴飲暴食がたたって病になるかた。現役時代には為し得なかった時間の有効利用を実現し趣味に生きるかた。現役時代の人脈を活かして豊かな交友関係を展開されるかた…とその在りようは極めて多様です。

現役のときに、冷たくあしらわれた上司とは会いたいとは思いませんが、ここは一歩後ろに下がって彼らの人間としての成長を期待し、逢うだけは逢い「喰わず嫌い」を回避したいと心得ます。ラグビーに於いて「ノーサイド」という言葉がごさいますが、もし彼らの心の片隅にそういう気持ちがあるならば、私は自ら心の扉を閉ざすことなく、それを進んで享受したいのです。否、むしろ門戸を最初に叩くのは自分であるべしとも感じます。

これからは、自分の心の中でどれだけ過ぎ去った過去を忘却し昇華できるかが、大きなキーポイントとなります。今改めてこの曲を聴くと、ほろ苦いものが込み上げて参ります。然らば、或るブロ友様(Bさん)のおっしゃった「ミックさん、もっと肩の力を抜いては如何ですか?」が一層身に染みる本日の夕べにごさいます。皆さん本日もご覧頂きありがとうございました。

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