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VangelisVoices The Open Theme

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今年も全英オープンゴルフ開催が近づいた。(2016年の全英オープンゴルフは7月14日~7月17日スコットランド南西部の街トゥルーン の『ロイヤル・トゥルーン・ゴルフクラブ・オールド・コース』にて開催 。)F1ドライバーにとってのステータスがモナコGPでチャンピオンになることならば、ゴルファーにとっての夢が全英オープンのタイトルをものにすることである。

全英オープンゴルフ開催は今から156年前の1860年(開催地:ブレストウィック)に遡る。また、1990年以降、5年に1回は「ゴルフの聖地」と言われるセント・アンドリュース(スコットランド)で開催することが慣例となっている。 全英オープンの最大の特徴は、ゴルフの歴史的な原点に立ち返った、人の手を加えない「あるがままの自然の状態」を残したリンクスコースにあると言われる。(Wikipediaより)

ゴルフ発祥の地はスコットランドのセントアンドリュースは世界最古のゴルフコースと言われている。(最古のゴルフクラブはロンドン郊外にある「ロイヤルブラックヒース・ゴルフクラブ」で1604年に当時大ブリテン帝国(今のイングランド、スコットランド、ウェールズ)を支配していたジェームズ1世がテムズ川沿いに7ホールのコースを作らせたのが始まりとされる。(写真はインターネットより引用)



セントアンドリュースは創設400年以上も経つ超一流コースとして、今もその威厳を保っており、多くのゴルファーにとっての聖地である。今まで、全英オープンでは世界の一流プレイヤーにより、数え切れないほどの名勝負が重ねられてきた。(トム・モリス・ジュニア、ハリー・バードン、ジャック・ニクラウス、トム・ワトソン、グレッグ・ノーマン、タイガー・ウッズ、パドレイグ・ハリントン…)超一流プレイヤーにとってもこのコースに勝つのは特別の意味があった。ちなみに、日本人選手でこの特別なタイトルを手にした者は残念ながら出ていない。出場するだけで大変な名誉とされるのがこの全英オープンなのである。

現在の我が国のゴルフ場の多くはアメリカナイズとされている。ゴルフ場を大別すればスコットランドタイプとアメリカタイプに分けられる。もちろん両者の複合型もある。ゴルフをスポーツとして捉えるのか、娯楽として捉えるのかにもよるが、一般受けするのは、どちらかと言えば原野を彷彿させるスコットランドタイプよりもアメリカタイプではないだろうか?18ホールのフルラウンドのハーフタイムに美味しい食事をとりながらビールを飲む。日本のゴルファーの多くに見られるこうしたゴルフの楽しみかたにおいては、トラップの少ないアメリカタイプのゴルフ場が好まれるのも無理のないことなのかも知れない。

但し、ゴルフを純スポーツとして捉えるならば、やはりスコットランドタイプ(原野、荒野を彷彿させるシチュエーション)のコースの中でのゴルフになるのではないだろうか?実は先の震災前まで、私のホームグランドであった福島県の小高ファミリーゴルフクラブがこのスコットランドタイプであった。

※2009年2月8日小高ファミリーゴルフクラブの4番ホールでティーショットを放つ私



このコースは残念ながら、福島第一原発事故の影響で立ち入り禁止となり、その後廃コースとなってしまった。それに替わるゴルフコースを求めていた私に、ピッタリなコースが見つかった。それが本日紹介する宮城県塩竈市の仙塩ゴルフ倶楽部浦霞コースである。




私は50を過ぎてゴルフを始めたが、奇しくもその時私の購入した中古のキャディバッグにセントアンドリュース(St,Andrews)であった。(上記写真右側:昨日仙塩ゴルフ倶楽部コース入口アプローチで撮影)購入した際はまったく意識しなかったこのキャディバッグに刻まれた St,Andrewsの意味を知ったのは昨日のこと(キャディーさんからの指摘)であった。キャディーさんにはこの場をお借りして改めて、御礼申し上げる次第である。

このコースは全部で9ホールしかない。但しその立地が県内の他のコースとはまったく異なる。それは県内有数の港町である塩竈市の住宅地の中の高台に位置しているからである。多くのコースが郊外の人口のまばらな場所に位置するのに比し、このコースは市街地に隣接しているのである。創設81年の東北最古のゴルフ場(仙塩ゴルフ倶楽部)に向かうタツさん(左側)と息子(右側)、初めて臨むコースゆえ、私も含めて胸の高鳴るのを感じたシチュエーションである。



第二次世界大戦後は進駐軍の手に渡ったこのコースを再び取り戻して今日まで継続させた意味は極めて大きい。その偉大な創設者については後ほど紹介する。




左が2階ホール(大会やコンペなどの表彰式などに使われるスペース)、右は宮城県の生んだ地酒・「清酒浦霞」である。このコースに名付けられた浦霞は酒の銘柄であり、この酒蔵がこの由緒あるコースのオーナーとなっている。



カートは電動式ながら人は乗れない。従って、全コースを自分の足で歩くことになる。このあたりはアメリカ式とスコットランド式の複合を感じるものである。(写真左)
屋根の掛かった柱はなんと根っこが張っているデザインである。この大木に取り付けられた柱時計が圧巻である。(写真右)



ティーショットのアドレスに入るタツさん、背景には住宅地が見えるが、けしてここは練習場でもショートコースでもない。れっきとした9ホールからなる本コースである。



ゴルフは紳士のスポーツである。従って不正やマナーに反することは許されない。そういう者にはプレーをする資格すらないのである。バンカーに捕まった息子(初心者)に「バンカーショットが終わった後の砂の均しはティー方向に向かってすること。」とアドバイスするタツさん。さぞかし息子も背筋を正される思いをしたことだろう。後で聞いたことであるが、タツさんのジェントルマンスピリッツは息子にも強く伝わったようである。



私が被っているキャップはTaylor Made(ゴルフクラブのメーカー)のもので、2006年秋に初めてラウンドした時に被っていたものである。その時のスコアは164であった。本日私がこのイエローのキャップを敢えて被ったのはその時に受けた屈辱のリベンジを果たすためである。

クラブはNikeのサスカッチ SUMO 5300である。このドライバーの方向性重視指向と音質が気に入っている。但し、以前のように力いっぱいドライバーは振らない。近年「ゴルフにとっての敵はけして他人でなく自分である。」と悟ったためである。



薄曇りで視界は良くなかったが、8番ホールからは松島湾を経て石巻、牡鹿半島も望める。松島湾内に浮かぶ船舶も見られる。このロケーションはけして他のコースでは望めないものである。



冒頭で私はこのコースをスコットランドタイプと述べたがその根拠がこの起伏に富んだコースレイアウトである。8番ホールの谷になった部分から第2打を放つ息子。この先は土手の張り出した砲台グリーンが待っている。



最終ホール(9番ホール)のティーショット位置に向かうにはこのケーブルカーに乗ることになる。当に野趣に溢れた印象である。



8番ホールでアプローチショットを放ったタツさん(左)、難しいグリーンでパターする息子(右)。



9番ホールのティーショットをミス(スライス)した息子はボールが木の根元にきたが、ぎりぎりでOBを免れたようである。



これがスコアである。わたしはハーフで58を叩いた。ゴルフを始めてそろそろ10年、けして自慢になるスコアには程遠いが、目的である初心者のときのリベンジ(遅いながらのテクニックの進歩)は果たせたと感じている。



これが創設者の佐浦菊次郎氏である。佐浦氏は280年以上の歴史をもつ佐浦家第11代目当主として、仙台カントリークラブ塩釜ゴルフ場仙塩ゴルフ倶楽部の前進)を設立、その後のコース継続に対して多大なる貢献を及ぼした。81年にも及ぶ伝統の重みはとても一言で表すことができない。だが今回のラウンドでそれを知っただけで大きな収穫と受け止めている。私たちは氏の偉大なる足跡に敬意を表し、由緒あるコースに別れを告げた。

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