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相馬郷土研究会「相馬塩業株式会社についての研究」
私が相馬郷土研究会に初めて出席したのは昨年秋のことだった。今回の出席で四度目になる。今まで出席した講座はをまとめると
第一回「南北朝期における標葉一族の興亡とその系譜」(講師:泉田邦彦氏、H27・9・26開催)
第二回「二宮尊徳の思想と仕法」(講師:大藤修氏、H27・10・24開催)
第三回「中村藩の形成と家格の形成」(講師:岡田清一氏、H27・12・19開催)
である。従って本日は三ヶ月ぶり、四度目の相馬郷土研究会出席となった。



会場となったのは相馬市中村「相馬市生涯学習館」である。



本日の私の「こだわり」についてお伝えしたい。胸のバッジに注目。相馬の代表的家紋である「繋ぎ馬」である。但し、これは相馬研究会のバッジではない。私が自主的につけた自家製のバッジである。

バッジをつけた理由を説明したい。これは伊達と相馬はかつて敵対した同士だが、伊達に仕えた者を祖に持つ私にとって相馬の敷居は殊の他高いと感じたためである。何度か出席し、出席者のほとんどは相馬の先輩諸氏ということがわかったため、「郷に入れば郷に従う」という意志を示したいと思ったのである。

少し考えすぎでは?と思う方もおありになるかも知れない。しかし或る著物によると相馬では昭和の頃まで「仙台の人には気をつけろ」との言い伝えがあったというのである。私は相馬の年輩のかたの中には、今でもこうした考えを持っているかたがあると捉える同時に、自分自身のモチベーションを揚げるという意味でこの自家製バッジをつけて、研究会に出席したのである。



相馬市街地の中村では、歩道のインターロッキングの装飾に「繋ぎ馬」が施されている箇所がある。



右側の「相馬郷土」という本(相馬郷土研究会が一年に一回発刊)に他のかたの著物とともに、私の歴史エッセイ『相馬藩士志賀直道への想い』が掲載されている。

内容について興味のあるかたは書庫の「歴史エッセイ【志賀直道への想い】」を御覧頂きたい。この本は市販もされている。値段は一般価格が¥1500、会員価格が¥500である。



講座が始まる前に講師の紹介があった。左から東北大学名誉教授(歴史経済学者)の岩本由輝氏、本日講師を務める東北文化学園大学非常勤講師の佐々木秀之氏、司会の猪狩正志氏。



講師を務める佐々木氏は晴れて、この4月から宮城大学の准教授となられる。岩本氏から彼の前途を祝する言葉が述べられると、会場からは惜しみない拍手が寄せられた。佐々木氏は笑顔が似合うおかたであった。私は気さくでありながら諸先輩に気を使われる彼の謙虚な姿勢に殊のほか好感を感じた。



さて、本題の「相馬塩業株式会社」について説明する。設立が昭和19年ということは戦時下のことである。塩は人の生命を司る大切な物質であるが、物資が不足したこの時代において、その入手、摂取には切迫感が伴ったという。そういう事情でにわかに相馬で塩を作る工場が計画され、操業するに至ったのである。



この建物が相馬塩業株式会社である。終戦が近づくと敵機の機銃掃射の標的にされるなど、操業は困難の連続だったという。



佐々木氏の相馬塩業株式会社の研究はまだ途中である。創作に携わる者は常に好奇心を保ち、且つモチベーション獲得について多くの策を講じなければならない。もちろん私もそうありたいと思っている。従って次回の彼の講演がとても楽しみである。
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コメント

No title

こんばんは

相馬郷土研究会への出席でしたか。
もう4回目になるのですね。相馬という土地柄 郷土愛のの強い所なのですね。
そのなかへ ミックさんは自家製と書いておられますが
手作りのバッチを付けて出席されたのですか。♪
その土地のひとの集まりに礼を尽くされているのが
よくわかります。
ミックさんのお人柄がわかりますね。

URL | つや姫日記 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

こんばんは。
ミックさんのお手製のバッチへの思いが
参加されている方達にも伝わっている事と思います。
4回目の参加で、講義への向学心と共に
身近に歴史について語り合えるような雰囲気にも
なられたのでは、と思っています。
多くの事が書物以外で知れる事も刺激になり
素晴らしい時間になりますね。

URL | joeyrock ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

そう言った場所に出席される方は。殊の外郷土愛に溢れていらっしゃるのでしょうね。バッジの効果は、充分にあるのではないでしょうか~
同じ趣味を持つ人の、こういった勉強会は、さぞかし楽しいでしょうね。
頑張って続けてください。

URL | 布遊~~☆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ミック様へ
ミック様は凄い!ミック様が仰る『郷にいれば郷に従え』のバッチでもあるのですね。歴史物を創作する事において。この地は好きであの地は苦手では物は書けません。その中に入らないとその空気感が判りません。これはその地に行ってこそ感じるものです。ミック様はそれを実行しておられる。長い道のりとなるかと思いますが。それがいずれ物語となって表れる事を祈っております。ナイスです。有難うございます。

URL | 不あがり ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

暫く前になりますが、会津若松市は鹿児島市の姉妹都市申込みを断っていますからね。
最近読んだ新聞記事でも、斗南藩の子孫の方は、薩長から受けた先祖の仕打ちに対して、今でも許せないし和解などありえないと書いていました。
まっ、相馬の場合は、それ程でもないと考えますが、どうでしょうか。
会津と新発田の都市伝説は前に書きましたが、よそ者には面白いですがね。

URL | ginrin ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

ふるさとを愛している姿が素晴らしいですすね

バッチも可愛いです

話は違いますが~

講師の方のお名前とわが家の娘婿は・・・
同姓同名で・・・有りがたいですね
佐々木秀行様です

URL | ともたん ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> つや姫さん
トップバッターを切って頂き感謝しております。礼を尽くすとは如何にも。先祖に於いて両者は敵対しながらも武士道に於いて繋がっています。それを如実に示す美談がごさいます。

即ち、関ヶ原の戦いの直前に東軍に付いた伊達政宗が本城の岩出山(宮城県北部)に帰還する際、かつて敵対していた相馬が自領を通過することを認め、夜討ちなど一切卑怯な振る舞いがなかった。これを武士道の極みと捉えた政宗は関ヶ原の戦いに参加しなかった相馬が家康から所領を没収されようとしていた時、助け舟を出し、没収を免れた経緯がごさいます。

この話は昔、相馬の小学校の授業に於いて先生から子供たちに語られたと或る人から聞いています。この美談がやや敷居を低くしている気が致しております。但し野馬追は仙台者の某には敷居が高く観るのが精一杯にごさいます。

姫に於かれましては本日も格別なる御厚誼を賜りました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> joeyrockさん
昨日、講師の先生や先賢諸氏と挨拶を交わしましたが、私の胸のバッジに気づいたかたは居なかった?と受け止めております。そう目立つものではございませんが、さりげなく相馬の諸氏に敬意を示す意味でつけました。

確かに四回目となると幾分敷居は下がったと察しておりますが、作品の中では伊達から見た相馬を書いていますので、批評はもとより批判も覚悟しています。

但し、こうした公の場での批判はブログでの批判とはまったく意味が異なります。なぜなら両者の匿名性は一切なく、逃げも隠れもしないシチュエーションであるからにごさいます。また自分の作品に目を通して頂くには謙譲と表敬は不可欠、これはブログ運営とまったく同じにごさいます。

joeyさんに於かれましてはいつも暖かいご配慮を頂き感謝しております。本日も格別なる御厚誼を賜りました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> 布遊~~☆さん
過去の某の作品の中では相馬を伊達から見たものが多くごさいます。従って見るかたによっては大上段の構えとも取らかねないゆえ、先ずは態度で相馬への表敬を示す。このバッジにはそういう狙いがごさいます。

四回の出席を経て多くの先賢諸氏と出会い、モチベーションがアップした気が致しております。このモチベーションを是非作品に活かしたいと考えております。

布遊さんに於かれましてはいつも激励のお言葉を頂き大変感謝しております。本日もご厚誼を賜りました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> 不あがりさん
「好きこそ物の上手なれ」という言葉がごさいますが、相馬についてものを書くには、先ずは此の地をとことん好きにならねばなりません。その為には先賢諸氏に教えを被らねばならないゆえ、人脈の構築は不可欠と受け止めております。

お察しの通り、ここ相馬には野馬追があり、とりわけ郷土愛の強い地域にごさいます。従って先賢諸氏には礼を尽くさねばなりません。
昨日このバッジに気づいたかたは居ないと思いますが、あくまでもさりげなくと思っています。

昨日の講座は近代のことでしたが、相馬に関しては中世から近代にかけて幅広い知識を得たいと考えています。さすれば今後の研究会の行事も積極的に参加したいと思っています。

貴兄に於かれましては、いつも格別なお引き立てを頂き大変感謝しております。本日もご厚誼を賜りました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> ginrinさん
伊達と相馬の関係で、特筆すべきことがごさいます。確か、伊達政宗公の相馬領通過の美談は貴兄から初めて承ったと記憶しています。実はこの話は昔、相馬の小学校で先生から児童に語られえたと聞いたことがごさいます。この先生だけだったのか、学校の方針なのか教育委員会が絡んでいたのかまではわかりませんが、敵対した伊達に対する感情を和らげるものと捉えております。これだけでも何か書けそうな気が致しております。

ご質問の件にごさいますが、様々な話を聞くと両者には婚姻も多く見られ、会津と薩長の関係ほど深刻ではないもののを感じます。これは政宗公の美談の他、同じ東北人としての連帯感(一時的には奥羽越列藩同盟に名を連ねた間柄)もあると認識しております。

貴兄に於かれましては、いつも暖かいご配慮を頂き感謝しております。本日も格別なる御厚誼を賜りました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> ともたんさん
娘婿様の件確と承りました。

研究会の先賢諸氏の郷土愛と相馬野馬追にかける相馬のかたの情熱に重なるものを感じる昨今にごさいます。やはり平将門に始まる「相馬気質」を感じるのは某ばかりでないと認識しております。

ここ相馬には「静かな中にも熱血を感じる気風」がごさいます。これを心底味わい、己の創作意欲向上を図りたいと考えています。

ご自身に於かれましてはいつも格別なお引き立てを頂き大変感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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おはようございます。
郷土史研究会への出席、お疲れ様です。
自家製バッジをつけて相馬の方々に気を遣われるとはミックさんらしいと思います。
郷に入れば郷に従え・・・・その通りだと思います。
今回のテーマが戦時中の相馬の塩業株式会社とのことですが、確かに塩は生命にかかわるものですからいろいろとたいへんだったと思います。
今回も相馬の歴史についていろいろと学び、執筆活動の励みになったのではないでしょうか・・。

URL | やまめ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

自家製バッジを付けてまでの相馬郷土研究会への参加、頭が下がります…。。。
参加者の自己紹介とかはあるのでしようか…。。。
でも、この会もミックさんの見聞を広げ、その後の文学活動の礎となるのですね~。。。

URL | boubou ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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おばんです。

とても興味のわく内容で出席できればよかったのですが、、、

話がかありますが、私の親戚も宮城から岩手に嫁いだ際に、嫁ぎ先の上の世代の方からは「この伊達が、、、」と言われ苦い思いをしたとのことでした。

URL | 暇人ity ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> やまめさん
相馬郷土研究会に投稿させて頂き、感じることはやはり某の人間性を伺う背景にごさいます。従って兜の緒を締めなければならない。昨日はこのバッジが大きな意味を持つのを肌で感じて参りました。
相馬塩業における製塩事業は戦時中の危機感を感じてのことであったと認識しております。

貴兄に於かれましては、いつも暖かいご配慮を頂き感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> boubouさん
自己紹介は特にございません。研究会のメンバーの多くは教員経験者と察しております。気をつけなければならないのは礼節と仁義にごさいます。従って大上段(天狗)は避けたいと心得ます。

貴兄に於かれましては、いつも真摯なご対応を頂戴し大変感謝しております。本日もご厚誼を賜りました。ありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> 暇人ityさん
会津と薩長は今でも和解に至っておりません。それを改めて察するに、やはり歴史は現在に繋がっているのだと思います。孫子の兵法に攻めるべきは攻め、守るべきは守るべしとの言葉がごさいますが、やはりこうした配慮は必要と認識しております。

機会がごさいましたなら、是非またご一緒しましょう。本日はご厚誼を賜りました。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

本当に笑顔の素敵な方ですね。
相馬でも塩業盛んだったと知り親近感のような
ものを覚えました。何を隠そう岡山県も
藤田伝三郎氏による塩田開発が盛んで
岡山県南には沢山の塩田がありました。
亡くなった恩師も郷土史家で、塩田の研究を
されていたんです。なんだか懐かしいです。

URL | まゆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> まゆさん
人脈が新たな人脈を形成する。某はその極意をご自身のブログに見出しております。本日は相馬と岡山の接点を語って頂き感謝しております。

今後もトラベルマイスターとして、まゆさんの更なるご活躍を祈念しております。本日も格別なる御厚誼を賜りました。お計らいに感謝しております。ありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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