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己の師匠を描くために参考にしたい本
私はブログを始めてから主に歴史ものやエッセイを中心に執筆を重ねてきたが、ここ数年執筆意欲が高まってきている分野がある。それは自分が尊敬し師と仰ぐ人物に関するものである。多くの作家は自分が師事した師匠のことを作品に残している。従って、私は何れは自分の尊敬する人物に関して語り、それをまとめたいたいという動機でこうした作品を読んでいる。

①歴史作家早乙女貢が執筆した師匠山本周五郎に関する伝記
②阿川弘之が執筆した師匠志賀直哉に関する伝記『志賀直哉』

このような作品を読み、昨今執筆へのモチベーションが高まってきているが。私が心から尊敬を寄せるその御かたは、御歳七十台半ばを迎えられ、まだまだお達者で居られるが、お元気なうちに何とか書き上げたいと感じている。

そんな折に読んだ作品が本日紹介する『富岡先生』(国木田独歩執筆)である。この作品には富永有隣というモデルが存在するが、明治維新後に士族の処遇を自ら蹴った気骨ある老人(旧藩士)が自分の愛娘と弟子の結婚について綴った作品である。

独歩が富永有隣からどれだけの影響を受けたのか?また人間は年を重ねると往々にして自我が強くなり、頑固を通り越して偏屈になる傾向がある。これは昨今の私にも在り得る傾向なので短編ながら非常に興味深く読めた。国木田独歩ファンならずとも明治の気骨ある人物に触れたいかたにはお勧めの本である。
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