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ワーグナー 「ニュルンベルグのマイスターシンガー」前奏曲
名水「右近清水」を求める小旅
本日11時前、私は相馬行きのJR代行バスに乗ろうと、愛用の折りたたみ自転車で亘理駅へと向かった。

何を隠そう、私はバスマニアでもある。今日のバスは日野自動車工業製のものであったが、年式も比較的新しく、乗り心地としては贔屓にしている三菱FUSOU製のものと比しても、遜色のないものであった。90年代の同社のバスに見られた荒々しい振動は影を潜め、熟成の域に達してきた感がある。

私が着席したのは最前列、亘理駅前のロータリーを旋回するHINO製バスに身を任せ、目的地に向かう。

私が降りたのは新地駅である。国道6号線を西に向かうと、このような看板がある。今年の夏に新地城の取材に行った帰りにこの看板を見つけ、いつかはきっと行ってみようと思っていただけに、本日は念願が叶いそうな予感がし、ペダルを漕ぐ私の胸の鼓動は高鳴った。

これが今日の主なルートである。
オレンジ:JTバス新地駅
赤:右近清水

厳寒期に向かっての食いだめであろうか?愛らしい白鳥が刈り取りのとっくに終わった水田で餌をついばんでいた。

私は田舎道を歩いたり、自転車で訪れたりするのが好きである。そんな時に心の中で口ずさむのがリンク曲のワーグナーの「ニュルンベルグのマイスターシンガー」である。

新地町役場前から自転車で約12分のクルーズを楽しんだ。そうしているうちにこのような貯水池に着いた。

ここが目的地の右近清水である。30分の間に合計三回も水を汲みに来た人とあった。この名水はやはり知名度が高いようである。
















由来は伊達政宗の孫(伊達宗実)が愛飲した名水とのことであった。彼は家臣とともに此の地狼沢に移り住んで毎日此処から太平洋を眺め、此の名水を飲んだされる。

この名水は環境省のお墨付きである。水質検査表が掲げられていたが非の打ちようがないものである。

私は貯水池を一周してみた。落葉樹の多くは枯れ木になったが、まだまだ晩秋の趣を留める風情を心行くまで堪能した。

帰りの代行バスの中でペットボトルに持ち帰った名水でウイスキーを割ってみた。奇しくも帰りのバスもHINO製であった。快晴に恵まれた国道6号線をまるで大型クルーザーのように優雅に流す。車内には僅かなエンジン音とタイヤの共鳴音が聞こえるのみ。私は名水で割ったウイスキーとバスの乗り味に酔い、亘理への帰路についた。


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