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NHKあの人に会いたい「志賀直哉」


これは青年期の志賀直哉(1883~1971)の横顔である。弟子の阿川弘之(1920~2015)に言わせると、直哉の若い頃は眉目秀麗であり、女性にもてたとのことであるが、それが頷けるような彼の横顔である。



彼が住んだ尾道の長屋からは瀬戸内海の島々が眺められたという。「百貫島の灯台が光りだす。それはピカリと光りまた消える…」の名文を生んだ。そして近代日本文学の代表作の一つと言われる『暗夜行路』はその後26年を経た昭和12年に、ようやく完成の日の目を見るのである。



昨日、私は念願の或る著書を手に入れた。それは阿川弘之著『志賀直哉』上下巻である。多くの作家は自分が師事した師匠のことを書く。野間文芸賞を受賞した本作は志賀直哉ファンにとって必携の本と言っても言い過ぎでない。

この本は一昨年読んだ本であるが、余りにも心に残った内容ゆえ再読に及び、改めて直哉の魅力に迫りたいと考えている。また、このような啓発本を安価(二冊で¥870)で手に入れることができ、このうえもない至福も感じている。



本日は、何故私が昨今志賀直哉に傾倒したのかを箇条書きで述べたい。
①多くの作品(『暗夜行路』、『和解』、『城の崎にて』etcに触れ畏敬を感じたこと。
②出生地が私と同じ石巻であること。(小学校低学年時は毎日彼の生家前を登校していた。)
③性格が似ていること。(但し才能には雲泥の差がある;)
④祖父母から多大な影響を受けたことに共通性を見出すこと。
⑤中年期以降に見る多くの文化人との社交振り(阿川氏によると、東京在住時代は時として、一日百人以上もの訪問客があったとされる)
⑥寺社仏閣、骨董、古美術、仏像などに煩悩からの脱出を求めようとしたスタンスに大いに共感を持ったこと。

※真ん中の背表紙の黒っぽい本は『志賀直哉全集第9巻』(岩波書店)である。この仲には『祖父』というエッセイ風の作品が含まれている。
また、志賀直道に関する研究本、志賀直道の生涯(著者:國枝良次氏)志賀三左衛門直道の生涯(著者:國枝良次氏)、志賀直道書簡(相馬郷土研究会)は相馬図書館ならでの貸出しとなる。
私は相馬転勤となったことを志賀直哉研究の追い風と捉え、これを大いに活かしたいと考えている。



11月は霜月と言われ寒さが増す季節であるが、私は今から秋の夜長を利して直哉と彼の祖父・直道にどっぷりと浸かる月となりそうな予感がしている。但し読むだけでなく、読後感想などもしたためたいと思っている。
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