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相馬の片田舎にて
先週の土曜のことだった。前日まで続いた大雨も上がり、朝から久々に晴れ間が覗いた。私はなぜか心ときめくものを感じ、特に用もなく相馬の片田舎を訪ねた。

この辺りには民家の屋敷林が点在する。先祖代々受け継がれた屋敷林は冬場になれば北西からの季節風を遮るものとなり子孫への慈しみを感ずるものである。

東の空には秋特有の筋雲が浮かんでいた。半袖から出した二の腕に心地よい風を感じつつ、民家もまばらな田舎道を歩った。若い時は思いもつかなかったことが還暦を目前にした今は感激を誘うものとなる。それだけ長い歳月は人間を変えうるということである。

10年前、20年前…昔を振り返れば、多くの知人が故人となっていった。それだけ自分が歳をとった証拠なのだろう。

日増しに色づく田に見とれているうちに私は或る戦国武将が晩年近くになって詠んだ詩を思い浮かべた。
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馬上少年過
世平白髪多
残軀天所赦
不楽是如何
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意味
馬に乗って戦場を駆け巡った少年もあっという間に時が過ぎ去っていった。
世の中が平和になった今、頭には白髪が目立つようになった。
天が許してくれた老い先短いこの身体であるが、
余生を楽しまなくてどうするのか。
伊達政宗

今の私もまったく同じ心境である。さあ、心地よい田舎道をどこまでも歩こう!
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