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2015年相馬野馬追
御行列雲雀ヶ原本陣到着

リンク動画説明
去る7月26日に行われた相馬野馬追御行列が原ノ町の雲雀ヶ原(甲冑競馬と神旗争奪戦が行われる場所)に到着するシーンである。(所々に聞かれる侍言葉「それがし…」、馬の嘶き、蹄の音などに注目)
総大将(相馬行胤公)登場は12分12秒~12分26秒頃になるので、時間のないかたは飛ばしてご覧頂きたい。

本日は一昨日に訪れた南相馬鹿島区の甲冑館についてお伝えしたい。国道6号線沿いなので車でお越しの際は便利である。常磐道ならば鹿島スマートインターチェンジが最寄のインターとなる。(ETC専用)



航空写真で甲冑館の位置をご覧ください。
赤:甲冑館
黄色:JR鹿島駅



甲冑館の内部に入りいきなり目に止まったのは野馬追のDVDである。
このDVDは以前相馬歴史資料収蔵館で見た記憶があるが、何度見ても飽きない。
相馬野馬追にはそれだけ語り尽くせないほどの魅力を感じている。



入り口に向かって左側には陣羽織が展示されている。
緋色の陣羽織は如何にも戦場(いくさば)でも人目を引くものである。



展示室の右側に目を移すと相馬武者の甲冑が並んでいた。私は一昨年伊達武者行列に参加しただけにライバル相馬藩の甲冑には非常に興味を引かれる。

87年放送の独眼流政宗ではオープニング映像に於いて様々な形の兜が登場するが、伊達と相馬の兜の違いをご覧頂きたい。身内贔屓で肩身が狭いが伊達者という言葉があるほど、伊達の装飾は凝っている。

次に相馬側の甲冑をご覧頂きたい。私が見る限りでは独創性と目立ち度に於いて伊達に一切引けを取らないものと受け止めている。やはり平家から直系の血を引き継ぐ「名門相馬」に恥じないものである。



これは珍しいナマズの模様がついた甲である。何事に於いても武者は相手に飲み込まれるのを嫌う。ゆえに、己のほうから撃って出て相手を飲み込もうという気概を感じる飾り物である。



これは鳳凰だがまるで不死鳥のようにも見える。やはり武士として必要な名誉を感じる飾り物である。



これは公家の冠を彷彿させる甲である。武家のような猛々しさはないが、何か和や徳を感じる。もっと踏み込めば、インテリジェンスな趣さえ感じる不思議な甲である。



これは両方の角が瓢箪型になった甲である。これも猛々しさはないが中庸を美を感じるデザインという印象を持った。



これは目立ち度抜群のトンボの模様のついた甲である。武者に取ってスピードと技は命。ゆえに大型のトンボ(オニヤンマなど)の持つスピードにあやかりたいと思う気持ちの表れなのかも知れない。



ルファベットのUの字をした角のついた甲である。これも戦場に於いての目立ち度は抜群という感じがする。



これは非常に珍しい馬用の鉄面(かなめん)である。角がついていてユニコーンのようにも見えるが現実的とは言えないようである。



これは江戸時代の野馬追の絵であるが安藤広重の「野馬追之図」と思われる。
この時代は今のような甲冑競馬や神旗争奪戦は行われず、野生の馬を捕まえ神に奉納する元来の趣旨に基づいたもので、今で言えば野馬追三日目に小高神社で行われる野馬懸に近いものだったとのことである。



さて、読者の皆様に於いてはこの甲冑館は何で収益を上げて成り立っていると思われようか?実は漬物の販売店である。

店先にはこのような漬物が並んでいて試食をしてから買うことができるのである。私は迷うことなく前列中央の「野馬追漬」購入した。



九連休六日目の今日は相馬武者の熱き心に思いを馳せ辛口の酒に酔いたかった。
私は野馬追漬を肴に、本日無事に盆を向かえたことに感謝し一気に盃を飲み干した。



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