fc2ブログ

Queen We Are the Champions
相馬武者の熱き志、旗指物編
本日のリンク曲は前回に続いてQueenの曲(HDゆえ何れリンクは無効となるのを百も承知の上履行)とした。それには或る理由がある。それは江戸時代中期の旅行人(地理学者)である古河古松軒(1726~1807)をして、六万石の相馬が隣国の伊達(六十二万石)よりも武風(武士道)感ずるとしている所以である。以前の記事にも書いたが相馬は絶体絶命と言われた存続の危機(藩政時代の相馬には五つの危機があったとされる)をことごとく凌いできた。

藩の規模は隣国伊達藩の十分の一にも満たない。だが武士道や結束力に於いては絶対に負けない。そのような気風と誇りがこうした大ピンチを切り抜けた大きな原動力になったのは疑う余地がない。これには先祖を伊達者とする私も甲を脱がざるを得ないのである。二宮尊徳の御仕法の行き渡った相馬に於いては、殿様は領民より質素な食事をとったとされる。戦国時代~藩政時代を通して一回も起きなかった百姓一揆を知るに連れ、この藩が何故「東奥の君子国」と呼ばれたかがよく理解できるのである。

ゆえに私は尊敬を込め、東奥の君子国であるライバル相馬の栄光を讃え、QueenのWe Are the Championsをリンクさせた次第である。

※相馬駅前の高速バスには旗指物を背負った誇り高い相馬武者のシルエットの模様が施されている。今日は相馬武者の誇りの象徴である旗指物についてお伝えしたい。

これはご存知の通り、北斗七星の模様である。相馬には妙見信仰というものがある。相馬中村神社にも妙見様が祀られているが、この歴史は非常に古く平安時代に遡る。相馬氏の始祖と言われる平将門の頃には既に妙見信仰があったようだ。

赤地に黄色の丸が入った旗指物には如何にも緋色を基調としたいでたちの多い相馬らしい模様である。

次に電柱の右側にある旗指物に注目!何と怒った猪
の模様の入ったものである。猪は猪突猛進や猪武者などと武家にとっては必ずしもいいイメージではないが、気合という面だけで捉えるならば、これの右に出るものはないとも言える。

夏空に映える精悍な猪の旗指物。先陣を切って討ち死にに至れば武士として最高の名誉である。私は一見タブーとも受け取れる猪を敢えて旗指物に採用したその独創性を高く評したいのである。

左側の武者の日という模様も個性的な印象を受けた。

嫌われ者の蛇も相手を威嚇する上で有効となろう。

右側「一」ははじめと読む。主君に従うという意味合いが込められているという。
真ん中の繋ぎ馬は相馬家の家紋の一つ、平将門以来、軍馬を重んじた相馬の武術の根源を推し量る模様と感じた。

繋ぎ馬には赤地に白の馬模様のパターンも存在する。

左:青地に白の馬模様の繋ぎ馬、中央:渡り鳥か?旗指物に動物が多いのはその生命力にあやかりたいという武者特有の心理があると私は感じている。

信号機右は八幡太云々と読める。八幡大菩薩は勝利を祈願する武家の心の拠り処となった信仰ゆえ、その所以を察するのに難くない。

7月25日から三日間に渡って行われた相馬野馬追の記事はこれで最後とする。
ご拝読頂いた皆様には深く御礼申し上げる所存である。
関連記事

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)