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平成26年相馬野馬追第一日ハイライト
相馬野馬追まであと一ヶ月
私は毎朝、相馬からの常磐線で職場まで通っているが、昨今楽しみにしていることがある。それは列車に飾られた相馬野馬追の絵を鑑賞することである。地元の小学生が描いた絵と察しているが、中にはとても小学生の絵とは思えない絵もある。

これは構図から言って武者行列の一こまと見受けられるが、騎馬武者の特有の特徴を捉えた絵である。

騎馬武者はそのいでたちを見ると武士としてのおおよその階級(上級、中級、下級)がわかるものであるが、この武者は上級武士(本城の座敷に上がれる参謀級)と思われる。威風堂々とした白馬の騎馬武者は背景の白い蔵とともになかなかよく描けている作品という印象を持った。

これは野馬追二日目に南相馬市の雲雀ヶ原で行われる神旗争奪戦の模様を描いた作品とお見受けした。名誉を賭けて神旗を奪い合う勇壮なシーンは野馬追のハイライトと言ってもよいものである。

神旗を奪い、神に献上し主君への忠節を履行する。忠節は彼らにとって最高の栄誉である。本ブログの書庫「武士道の研究」で何度も取り上げてきたが、忠節は侍にとっての栄誉遂行の手段であり、けして忠節のための栄誉ではない。これは新渡戸稲造の「武士道」の肝とも言える精神である。

これは出陣式を描いたものだが、一般には騎馬武者姿に注目しがちの中で、珍しい絵とお見受けした。出陣式の座席にも序列がある。序列は組織の中につき物なものであるが、武家社会の序列は彼らの名誉に直結するものゆえ、殊の外大きな意味合いを持つものである。

中村神社(1611年から相馬本陣が敷かれた場所)に於ける昨年の出陣式に於ける総大将、相馬陽胤(そうま きよたね)公の訓示のシーンである。動画では8分前後から登場する。

鹿島区から出陣する副大将が総大将を出迎えるシーン、総大将出陣式とともにこのあたりは初日の大きな見どころである。

今年の相馬野馬追は7月25日(土)から三日間に渡って行われる。
赤:初日の総大将出陣式が行われる相馬市中村神社
黄色:副大将が出陣する南相馬市鹿島区
橙:二日目の神旗争奪戦が行われる南相馬市雲雀ヶ原
紫:三日目の野馬駆けが行われる小高神社

相馬野馬追まであと一ヶ月に迫った。相馬武者たちの熱い夏の息吹が聞こえてきそうな昨今の相馬の趣である。
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コメント

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あと1ヶ月、ワクワクしますね。
それにしても真夏に甲冑姿でいるのは大変そうです。

URL | まゆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> かよさん
2010年に初めて野馬追を見て、勇壮な騎馬武者姿に魅了された某にごさいます。
但し、そのスタンスは年数の経過とともに変わりつつごさいます。最近は野馬追に潜む相馬人の心意気に触れたいと思うようになって参りました。
それゆえ、初日の出陣式には熱いものを感じます。感想をお寄せ頂き感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> joeyrockさん
野馬追いに参加されるかたは今頃から髭を生やすかたが多いと聞き及んでいます。
それだけ「成り切り」の要素が強いものと捉えております。今回は日々晴れの出陣の日に近づく高揚感を込めて記事をアップしたものにごさいます。
感想をお寄せ頂き感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> やまめさん
藩政時代、隣国の伊達にも「追いたて狩り」(身分を問わず参加が許され、野生の雉の捕獲数を競う祭り)があり、相馬野馬追いに匹敵するものがごさいました。
某は追いたて狩りが自然消滅し、相馬野馬追が生き残った事実に着目しています。
即ち、その背景には小藩ながら大藩に屈してはならないという相馬の意地とプライドがある。ここに引かれるものを感じます。
貴兄に於かれましては、感想をお寄せ頂き感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> 不あがりさん
先ず、リンク動画を見て頂いたことに深く感謝申し上げます。そして野馬追に
込められた相馬人の心意気(小藩の奇跡の生き残り)に迫られた貴兄のご裁量に敬意を表します。
下総に居があった相馬氏の始祖(平将門)から1100年以上も続くこの祭りが中断したのは第二次世界大戦のときのみ(実際はその中でも有志による出陣があったとのこと)と聞き及んでおります。
その起源をたどるに及びこれだけ地域に密着した祭りも珍しいものと察しております。
今回は武士の血を引く貴兄ならではの感想をお寄せ頂き感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> 華さん
1100年以上も続く伝統の祭りにごさいますが、相馬で行われるようになったのは約700年前からにごさいます。
それ以前は下総(現:茨城県と千葉県の一部)で行われていたと聞き及んでいます。
今頃になると大人も子供も野馬追モードに突入して参ります。ご自身に於かれましてはありがたい感想をお寄せ頂き感謝しております。
コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> 好日写真さん
某は伊達者ゆえ、相馬野馬追いには参加はしませんが観るのを楽しみにしております。
今年も暑い、否熱い夏がやってきそうです。
感想をお寄せ頂き感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> つや姫さん
地元の小学生が描いた絵を列車に貼る。これは野馬追への思い入れをいざなういい試みだと思います。
あと一ヶ月を切った野馬追に夢を馳せ、大いなるモチベーションを頂戴し、日々精進して参りたい所存です。
姫に於かれましてはいつも暖かいお言葉を頂戴し感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> ことじさん
古式にのっとった出陣式とは如何にも。勇壮な騎馬武者場面に捉われがちな相馬野馬追にごさいますが、相馬人の心意気はこの出陣式を見ないと伝わってきません。ゆえに初日の出陣式を見ないと片手落ちと捉えております。
貴兄に於かれましては、いつも激励を頂き大変感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> まゆさん
相馬野馬追は盛夏の炎天下の中での開催ゆえ、動画に「人馬とも水分補給を怠ることなく云々」と呼びかけているシーンが気に止まりました。
あと一ヶ月を切り、某も心の高揚を感じる昨今にごさいます。
ご自身に於かれましてはいつも暖かいお言葉を頂戴し感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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神旗争奪戦の絵は、さながらコミックの巻頭画のようですね。
迫力が凄くて、相馬武士の壮絶な意気が伝わってきます。
他の絵も、細かいところまで観察して描かれていて、
食い入るように馬追を見学している姿を想像すると微笑ましいです。
お祭りが近づくにつれて、相馬の方々の血は騒ぐのでしょうね。
こちらの方には、そのような勇壮なお祭りは無いので羨ましいです。

URL | シャーロック2013 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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子供の頃から、馬追に親しんでいるのですね。
大人も子供も共通に楽しめるものがあるっていいですね♪
今日車を運転していて、ラジオを聞いていると、奥州片倉塾の甲冑作りというのをやっていました。
そちらでは、甲冑作りから楽しんでいるのですね。
あと1ヶ月ですか~

URL | 布遊~~☆ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> シャーロックさん
コミックの巻頭画とは鋭い視点と承ります。記事から相馬の人々の誇り、心意気を感じて頂けるならこれに勝る幸いはないと存じます。
参加されるかたは三日間相馬武者に成り切りますがその気持はよく理解できます。
シャーロックさんにはいつもながら心のこもったコメントを頂き感謝しています。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> 布遊~~☆さん
奥州片倉塾の情報を頂き感謝しております。
さて、大げさと仰られるかも知れませんがロケット発車の秒読みのような精神の高揚を感じる昨今の某にごさいます。(笑)
これは今までになかった第三者の目線を離れたものになってきたと自己分析しております。
ご自身に於かれましてはいつも激励のお言葉を頂き大変感謝しております。
コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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こんにちは、

行間から野間追いにかけるミックさんの期待と心の高ぶりが伝わってくるようです。
戦国時代の風習が、今に残っているのが奇特ですね。
武具なども先祖からの伝来品なんでしょうね。
相馬武者の心意気が伝わって来そうです。
今日も独自の記事を紹介いただき感謝しています。

URL | ginrin ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> ginrinさん
武士道では「武士の情」という言葉がごさいます。即ち、敵対する者にも武士としての名誉を認めなければならないものにごさいます。
某の先祖は伊達の下級武士にごさいますが、相馬野馬追には彼らの名誉遂行を強く感じます。
総大将(副大将)と重臣の口の聞き方には如何にも武者らしい誇りと覚悟を彷彿します。
然るに、武士道は消して死語になっていない。多くの御仁の中に灯火を絶えすことなく生きていると受け止めております。

貴兄に於かれましては、いつも激励のお言葉を頂き大変感謝しております。コメント、ナイスを頂きありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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町を挙げてのお祭りであるということが、よく分かりますね~。。。ミックさんも、今から、血湧き肉躍る感じを持たれているのではないでしょうか…。。。

URL | boubou ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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こんばんは^^

この電車内に飾られてるこれ等の画、素晴らしいですね。
特徴や、想いが込められた子供達の表現ですね。
1枚目と3枚目が特に印象に残りました。
特に、3枚目の武将の顔、そして馬の目の表現が素晴らしいですね。
ミックさんの楽しみにされてる気持ち、伝わって来ましたよ^^
今日の記事を見てると、戦国時代に生きた人々の想いが、伝わって来そうです。
戦うって、命がけですよね。。。。。。
ナイス!!

URL | Rain ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> boubouさん
自分からはなかなか言い出し難いことが多々ごさいますが、それを貴兄から仰って頂き感謝しております。
彼らが武者に成り切る気持ちは大変よく理解できます。本日は真髄に迫るお言葉を頂戴しました。ありがとうございます。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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> Rainさん
返しコメントのあて先を間違え大変失礼しました。
子供たちもこれがただの祭りとは思っていない。相馬野馬追いには先祖がどんな気持ちで生きてきたのかを現代に伝えるものがごさいます。こうして野馬追いに潜む相馬人の心は末代まで語り継がれていくのだと思います。
ご自身に於かれましては絵の評価すべきところを評して頂き大変恐れ入ります。また某の心中を察して頂き感謝しております。
本日はありがとうございました。

URL | 横町利郎 ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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