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La Marseillaise
週末の相馬での息抜き
サラリーマンにとって仕事と息抜きの両輪は欠かせないものである。ひと口に「息抜き」と言ったが、これは極めて広範囲に及ぶものである。仕事が終わってからジムやスイミングクラブに通うものいいだろう。或いは酒を嗜みながら音楽鑑賞に及ぶのもいいだろう。ギャンブルに興じるのもいいだろう。「息抜き」に王道など存在しない。要は自分に一番に合ったスタンスを見つけ出すことが肝要である。

昨日の金曜日、仕事を終えた私は電車とバスの乗り継ぎ地点である相馬駅を南西の方角に向かった。目的は知人の紹介である或る居酒屋を訪ねることである。そろそろ夏至が近いゆえ、18時でもこの明るさである。英国に於いて今の季節は「美しい夏」と形容される。然るに、まだまだ日の暮れない明るさと相馬地方の美しい夏の夕べが重なり、新たな人脈構築への期待を私に彷彿させるのであった。

私は相馬駅から中村城に向かって歩いた。その昔花街と言われた辺りも時勢とともに大きく変わった。今は花街とは言えないが、地方都市特有のこうした飲み屋が立ち並び、経済回復を今や遅しと思いながらも心待ちにしている。事情は百も承知とは言え、私は開店前の飲み屋街を前にして、こうした図式を改めて目の前にした気がした。

知人に紹介された店は中村城から南に約1キロ、昭和後期に建てられたと思われる建物であった。

迷うことなく私は冷の日本酒(二合徳利)を注文した。ご主人は70歳くらい、何事も控え目で非常に人当たりの良い好人物であった。
意外にもご主人の先祖は福島ー宮城県堺である新地出身ゆえ伊達藩の関係であった。もし相馬方の人物なら先祖を伊達者とする私には容赦なく厳しい視線を浴びていたのかも知れない;

店に滞在したのは55分ほどだった。時刻は19時に迫ろうとしているがまだご主人からは郷土史に詳しい二名のかたをご紹介頂いた。近いうちに休日を利用して私はそのお二人を訪ねたいと思っている。

一時間ほどの間にこうして有意義な時間が過ぎて行った。後三週間ほどで夏至、相馬駅には19時15分発の亘理駅行きが到着していた。まだまだ外は明るかった。私はこの人脈がもたらす今後の動向に大いなる期待を抱いた。

酔いも手伝いもはや私は夢見心地となっていた。西の空には明日の好天を約束するように夕焼けが出ていた。私は募る万感をこらえ「竹に雀」の模様が入った仙台バスに乗り込んだ。
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